投資において内容が同じであればコストは安い方が良い。と言うのは投資の基本です。なぜならば未来のリターンは予測できませんが、未来に渡ってかかるコストは事前にわかるからです。
今年の3月にバンガード社のETFが値下げされています。これにともなって楽天バンガードシリーズの経費が値下げされていますが、このときにVTIは値下げ対象ではありませんでした。
(2019.3/11)
しかし米国時間の2019年4月26日付で経費率が引き下げられ、これにともなって楽天VTIの経費率も引き下げられる事になっていますので状況を確認していきたいと思います。
VTIの値下げ率
今までバンガード社のVTIのコストが0.04%だったのが、ついに0.03%までコストが下がっています。(2019年4月26日付)
ついに0.03%ですか・・・下がってくれるのは投資家にとっては嬉しいことですし、ここまで下げても投資資産の規模の大きさで利益が取れるのでしょう。 確かに楽天証券のランキングでも買い付けランキングは常に上位にありますし、米国だけでなく日本でもVTIの人気の高いので順調に運用資産を増やしていることが想像できます。
同様に米国株式への分散投資で人気の高いS&P500、このコストは現在どのようになっているのでしょうか? S&P500といえば「SPY、VOO、IVV」といった3つのETFが有名ですがこれらの経費率は SPYで0.09%、VOO、IVVは0.04%と変わっていません。
VTIとS&P500、違うのは米国全体の株式約4000を組み込むVTIと米国大型株500銘柄を組み込むS&P500ですが運用成績はほぼ一緒でどちらを選んでも差はないという認識が一般的です。
であればS&P500も値下があるかもしれませんね。特に米国では売却益に税金はかからないそうなので かかるコストは売買手数料だけ、乗り換えのハードルが非常に低いので 大きなお金を運用しているならば簡単に乗り換えられるからです。
このコストやすさから、まとまったお金が運用できるのであればやはり米ドルに交換して直接ETFを購入したほうが良いということになりますね。
しかも日本にいながらドル転して、しかもドルで運用ができるとはすごい時代です。それもスマホからでも注文ができるわけですから・・・
楽天VTIへの影響
楽天バンガードシリーズ(インデックス)は大元のETFのコストに0.12%(税抜き)を加えたものがコストになります。つまり今までは0.16%の信託報酬がかかっていたものが0.15%に値下げされたということです。
0.01%の値下げですから、1億円運用していたとして1万円値下げされるという計算、改めて0.12%の楽天取り分はそれなりに大きく感じます。
ただ、楽天VTIは売買手数料がゼロ、100円からでも投資可能、積立も自動で行えるので、まとまった資金がない人でも時間をかけて資産を育てられます。なのでまとまったお金が準備できない場合は多少は手数料がかかっても投資信託がおすすめです。
またS&P500へ投資する投資信託もあります。楽天VTI同様に少額から分散投資可能手数料もかなり安めに設定されています。
商品名 | 信託報酬 | つみたてNISA対応有無 | インデックス |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.1728% | ○ | S&P500 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.1596% | ○ | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
iFree S&P500インデックス | 0.2430% | ○ | S&P500 |
VTIの値下げの影響でIVVやVOOも値を経費を見直す可能性が高いと思っていますが、そうなればeMAXIS Slim米国株式やIFree S&P500インデックスも信託報酬も下がるかもしれませんね。
いずれにしても投資環境は間違いなく整ってきています。まとまったお金があるならばドルでの運用にチャレンジしてもいいでしょうし、なければ投資信託で少額から投資をすること是非オススメしたいと思います。
その時の注意点はやはり「長期、分散、積立」の3点、そして市場がどのように動いても気にせずにひたすら積み立て続けることが重要です。
投資信託と直接ドルでETFを買う場合の使い分けについてまとめています。投資に回せる資産規模が大きいのであればドルでETF、そうでなければ投資信託が間違い選択でしょう。
間違いな投資先として人気があるのがVTIとS&P500、どのような違いがあるのか整理しています。
おすすめしたい投資信託です。長期、積立、分散投資をするのであればまず検討しておきたい投資信託です。
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