高配当ETFのデメリット/トータルで見ると無配の方が良いかも

高配当株式は日本でも非常に人気があり、VYMやHDVはETFの保有額ランキングでも常に上位にあります。私も年金の不足分を配当金でカバーするのが目下の目標なのでポートフォリオの中でVYMの割合を最も多くしています。

しかし最近、年金の不足分をカバーするんだったら、単純に取り崩せば問題ないんじゃないかと思うようになってきています。トータルリターンで見れば成長株のほうが高いことや税金の違いによる繰り延べ効果などから高配当よりも成長株式のほうが有利と思ったからです。

今回は高配当株式のメリットとデメリットを整理することで今後の作戦につなげていきたいと思います。

高配当株式の特徴

一般的な高配当株式の特徴はこの様になっています。それぞれメリットとデメリットがありますので内容を確認してみましょう。

高配当株式の特徴

・安定した不労所得
・下落相場に強い
・キャピタルゲインは期待できない
・税金の繰り延べ効果に期待できない
・トータルリターンでは成長株に劣る傾向がある

安定した不労所得

長期運用ではバイ・アンド・ホールドが基本のため、利益を確定する機会はあまりないと思います。このような中でも配当という形で定期的に利益が確定され手元に戻ってくるので、計画的に入ってくる収入としてキャッシュフローが読みやすいと言えます。

高配当のETFは多くの高配当銘柄に分散されているので、配当はより安定してきます。ただどうしても分散している関係上、配当の額は少なくなりますね。

より大きな配当を狙うのであれば個別株でしょう。連続増配している米国企業で業績が安定していれば、滅多なことでは減配はないといいます。 余裕があれば検討していきたいと思います。

下落相場に強い

高配当株式と成長株では下落したタイミングでチャートに差があります。最も切り取るタイミングもありますが、高配当銘柄のほうが下落に耐性があるように見えます。

VTIとVYM(過去6ヶ月)

これは高配当銘柄は公益事業や高配当株式を多く組込んがものが多いので、元々値動きしにくいものが多いためと推測しています。

また株価が下がると配当利回りが上昇します。高配当銘柄の場合はこの利回りが大きくなると買い戻すパターンが発生すると考えられます。

つまり元々安定している高配当銘柄ですから下がれば配当的にもかなり美味しいわけです。このため極端に大きな利回りになる前に買われてしまうものと思います。

また成長株の場合は値上がりを期待していますから、下落したときはより大きく落ちます。

キャピタルゲインは期待できない

高配当株は成熟して安定傾向の企業が多く見られます。このため大きく成長することはないのでキャピタルゲインには期待できないといいます。

企業は創設して経営が軌道に乗らなければ当然配当は出ません。企業が成長して内部留保が大きくなることで初めて配当が出てくるわけです。なので高配当を維持しつつ成長する企業は非常に優秀ということです。

税金の繰り延べ効果に期待できない

これが私にとって一番気になる部分です。

配当金には米国で10%、そして日本で20%課税されます。つまり2重に課税されているのです。そして配当が出るたびに課税されるのでその額は馬鹿になりません。

繰り延べ効果とは、もし無配のETFなどはその時点で課税はありません。つまり課税されなかった分がそのまま運用され続けるのでより大きく成長することが可能となることを言います。

無配の場合は株価がプラスになれば繰り延べ効果により大きく成長したことになりますし、逆にマイナスになれば配当をもらっておいたほうが得だったと言うこともできます。

ちなみに売却益は米国では非課税、日本で20%課税だけとなります。

トータルリターンでは成長株に劣る傾向がある

S&P500やVTI、そして高配当のVYMやHDVのトータル・リターンを比較するとどうしても高配当ETFのほうがビハインドしています。

トータルリターンは配当金再投資で見ていますから、実際には課税され更に差が開くはずです。高配当企業は成熟している場合が多いので、さらに大きく成長するのが難しいのに対して、成長株は何倍もの成長が期待できるので結果トータル・リターンで差が生まれるものと思います。

以上、高配当株式のメリットとデメリットを整理してきました このような特徴を考えて、どのような投資をするのか改めて考えてみたいと思います。

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