【逆イールド】金利差逆転と景気後退について整理する

数日前に米国10年債の利回りが3ヶ月物の利回りよりも下回る逆イールドが発生したと話題になっていました。

逆イールドが発生すると近い将来景気後退が発生すると言われ、過去にも逆イールドが発生した後に景気後退が始まったと言われています。

今回はこの逆イールドについて考察してみたいと思います。

逆イールドカーブとは

一般的に金利は貸し出してからの期間が長くなればなるほど金利が高くなリます。つまり短期金利よりも長期の金利のほうが高くなるわけです。

この短期から長期にかけての金利を繋いで作ったグラフが利回りの曲線となり、イールドカーブとなります。

このイールドカーブは通常は短期のほうが低く、長期になれば高くなる傾向なのですがコレが逆転して短期のほうが高くなる現象が逆イールドです。

逆イールドと景気後退

景気は大きな4つの「拡大期→成熟期→後退期→停滞期」といった時期を回っています。そして成熟期の後半になると景気の過熱感を抑えるため短期金利を引き上げようとします。

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これに対して長期金利は市場の予測に基づいて動いています。投資家が将来景気後退し、金融緩和に向かうことを見込んで長期の国際を購入し始めると価格が上昇して利回りが低下します。

これによりイールドカーブの逆転が起きるわけです。

また逆イールドが起きるということは、多くの投資家が景気後退を予測しているわけですし、債券を買う原資は株式でしょうから株価の下落へ結びつきそうですね。

また長期、短期の金利が影響を与えるものとしては以下が挙げられます。

長期金利:住宅ローン、貸出金利など
短期金利:預金金利など

銀行は長短金利差がなくなると貸出金利と預金金利の差がなくなるので貸し渋りをするようになります。コレも企業の倒産などへ影響すると言われています。

では話題となっている3ヶ月債と10年債をくらべてみましょう。

利回りを確認する

確かに3ヶ月債が2.428で10年債が2.391であり、本来10年債のほうが高いはずの利回りがほぼ同じレベルにあります。(2019/03/29調べ)

今回は3ヶ月と10年ですが、2年債と10年債が逆転するとかなり危険とされています。これは過去40年を調べても2年債と10年債が逆転した後に景気後退が発生しているからです。

10年債と2年債の差

グレーで塗られた部分が景気後退を表しています。

リーマンショック以降は金利差が徐々減少していることがわかります。そして金利差は現在0.24まで下がっています。

辛うじてプラスですが、チャートを見る限り近い将来マイナスになってもおかしくなさそうです。FRBが段階的な利上げを一時停止したのもこのような状況が背景にあるのは間違いありません。

景気後退は起きるのか?

景気後退のタイミングがいつなのかはわかりませんが違い将来に起きるのは間違いないでしょう。そこでISM製造業系機関指数を見ると徐々に低下傾向、ただ景気後退を示すしきい値50は下回っていません。

なので未だ米国の景気は好調を維持しているが徐々に低下しているということでしょう。

今回、長短金利差を見て見ましたがまた心配するようなレベルではないのかもしれません。とはいえ、2018年の初めからチャートにも不安定な動きが見えてきましたのでリセッションへの備えは再確認必要と思いました。

具体的には適切なキャッシュポジションを持つことであり、そのために割高になってきた株式を処分するなど検討して良い時期になってきたと思います。

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