今日は昨日に続き投資信託のランキングを見てみましょう。今までは海外のETFランキングばかりを見ていたのですが、投資信託でも海外へ投資できるものはたくさんあります。
今回は人気の投資信託について考察してみたいと思います。まずは最初に米国ETFの人気ランキングからおさらいです。
人気の海外ETFの特徴
海外ETFを直接買い付ける方は、世界じゅうへ分散投資するVTや米国全体を買うVTI、そしてS&P500をベンチマークにするVOO、IVV、SPYが人気です。 高配当銘柄も人気があり、VYMやHDVは常に上位に食い込んでいます。皆さんなかなか手堅い運用をしていることが想像できます。
また優先株で高配当のPFFや新興国株式のVWOも上位に食い込んでいるのが特徴的です。では投資信託ではどのようなものが人気なのでしょうか?
では楽天証券で買付けランキング(2019-03-20調べ)を見てみます。楽天証券では買付けランキングや積立銘柄ランキングなど様々なランキングが公開されているのでいくつかピックアップしてみます。
買付けランキング(全銘柄)
1:ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)
2:楽天・全米株式インデックス・ファンド
3:ひふみプラス
4:<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
5:ニッセイ日経225インデックスファンド
1位のニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型) 信託報酬が約1.7%と高額な毎月分配です。購入時手数料が販売店によって異なり3.24%を上限とだけあります。私は絶対に買いませんが何故か人気があります。
純資産も減らしてきているので要注意の投信だと判断します。
2位の楽天・全米株式インデックス・ファンドと4位の<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドは、いずれも「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」で上位に入る人気の投資信託です。
コストも安く抑えられており、楽天・全米株式インデックス・ファンドは投資対象がVTIなので米国全体に投資をする投信、ニッセイ外国株式インデックスファンドは日本を除く先進国株式に投資をしています。
3位のひふみプラスも「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」で人気のひふみ投信を窓口で買えるようにしたもの、購入手数料が最大3.24%かかるので、選ぶならばひふみ投信のほうが有利です。
非常に面白いファンドだと思いますが、信託報酬が高めなので私は買わないと思います。

買付けランキング(積立銘柄)
1:楽天・全米株式インデックス・ファンド
2:eMAXISSlim先進国株式インデックス
3:<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
4:eMAXISSlim米国株式(S&P500)
5:楽天・全世界株式インデックス・ファンド
積立投資をする方に人気のファンドです。いずれも「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」で上位に入るものばかり、コストも安くしっかりとファンドを選んでいる感じがしていいですね。
2位のeMAXISSlim先進国株式インデックスと3位のニッセイ外国株式インデックスファンドはMSCIコクサイ インデックスをベンチマークにしており日本を除く先進国株式への投資です。
S&P500をベンチマークにしているeMAXISSlim米国株式(S&P500)、5位の楽天・全世界株式インデックス・ファンドは世界中の株式に分散投資します。
買付けランキング(件数)
1:楽天・全米株式インデックス・ファンド
2:eMAXISSlim先進国株式インデックス
3:ひふみプラス
4:楽天・全世界株式インデックス・ファンド
5:<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
買付け件数ランキングでも楽天・全米株式インデックス・ファンドは強いですね、実は私のPFにもコレ入れています。
純資産ランキング
1:フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド
2:フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)
3:ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)
4:ひふみプラス
5:新光 US-REIT オープン
純資産ランキングをみるとちょっとびっくりします。1位から5位まで信託報酬が1%を切るものがないのです。
また1位のハイ・イールド債(投資不適格債)の純資産が1位とは勇気がある人が多いのでしょうか!?・・・2位、3位は毎月分配されるタイプですね、いずれもあまり近づきたくないものばかりです。5位もアクティブ運用の毎月分配ですね。
整理すると、投資信託の積立銘柄ランキングや買付け件数のランキングをみると質の良さそうなものばかりで堅実な運用をされている方が多いことが伺えます。これは海外ETFを直接購入している方と通じるものがあると思います。
また海外ETFの純資産ランキングでも非常に手堅いETFが集中しているのですが、投資信託の純資産ランキングはどちらかと言うとちょっと微妙なものが多く見受けられる。という結果でした。
個人的な感想ですが、投資信託の純資産ランキングをみると情弱なひとが言われるがまま買ったような気がしてなりません。 自分の母親もこのパターンで損をしていますから注意したいものです。
投資信託では46%もの人が損をしているといいます。金融庁の金融レポートではその要因として「回転売買」「テーマ型」「毎月分配」をあげています。
投資は自己責任ですからしっかりとリスクを考えて商品選びをしてください。
将来有望と思われるテーマに対して投資をファンドも要注意です。
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