今月も楽天証券から海外ETFと保有額ランキングと買い付け代金ランキングを見てみましょう。(2019年2月のランキングになります)
昨年12月末に底値を打ったあとは徐々に値をあげてきていますがこれがどう影響しているのか見てみたいと思います。
2019年2月保有額ランキング
保有額ランキングを見てみましょう。毎度のことですが保有額は大きく動くことはありません。基本ともいえるバイ・アンド・ホールドを徹底しているのでしょう。またリーマン・ショックのような大きな下落でもない限りは早々順位を入れ替わるものでもないでしょう。
・・・と思いきや、今回はVTIが保有額ランクを一つ上げています。12月末に一時的に株価が下落しましたが、現在はかなり戻していますので 1月と2月にかなりVTIが買われたものと想像します。
2018年12月 | 2019年1月 | 2019年2月 | ||
1 | VT | VT | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF |
2 | PFF | PFF | VTI | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF |
3 | VTI | VTI | PFF | iシェアーズ 優先株式&インカム証券 ETF |
4 | VOO | VOO | VOO | バンガード・S&P 500 ETF |
5 | VYM | VYM | VYM | バンガード・米国高配当株式ETF |
6 | VWO | VWO | VWO | バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF |
7 | SPY | HDV | HDV | iシェアーズ コア米国高配当株 ETF |
8 | HDV | SPY | SPY | SPDR S&P 500 ETF |
9 | IVV | IVV | IVV | iシェアーズ・コア S&P 500 ETF |
10 | TOK | TOK | TOK | iシェアーズ MSCI コクサイ ETF |
また安定的にVTが1位、他にもS&P500をベンチマークにしたVOOやIVVなどが上位に食い込んでいます。
また高配当のVYMやHDVもトップ10の常連、保有額ランキングですから絶対的な信用がないとランキングには出てこないというのもミソ、なのでこれらETFはどなたにでもおすすめできそうな優秀なETFで間違いないと思います。
またキャピタルは狙えないけど高配当狙いのPFFや新興国にも分散投資したいVWOも人気があります。 ただPFFは米国優先株への分散投資、VWOは新興国株式への分散投資ということでVTやVTIなどとはキャラクターが少し異なっていることに注意です。
新興国株式のVWO、一時期保有していましたが米国一本に絞ることにしました。過去の実績などから考えて現時点では新興国は成長市場ではないと考えたからです。
2019年2月買付け代金ランキング
買付けランキングは景気の状況によってかなり変動します。状況としては12月末に一時的に大きく下落しましたが、徐々に値を戻してきています。まだ元のレベルまでは戻していませんが、1月末にFRBが利上げ停止宣言から安定して上昇しているようです。
このような中でやはりVTIが大きく買われており、ランキング1位というのはすごいですね、絶大な人気が伺えます。
また株価上昇の雰囲気がありましたのでやはりSPXL、S&P500のブル3倍というレバレッジETFがかなり買われているのは予想通りです。
順位 | 2018.7 | 2018.9 | 2018.10 | 2018.11 | 2018.12 | 2019.1 | 2019.2 |
1 | VT | SPY | SPXS | VOO | VT | VOO | VTI |
2 | VTI | QQQ | QQQ | SPXS | VOO | VYM | VOO |
3 | VYM | VOO | SPY | EDZ | VYM | VT | VYM |
4 | VOO | ERUS | VT | SPXL | VTI | PFF | VT |
5 | QQQ | VTI | VTI | SPY | PFF | VTI | PFF |
6 | PFF | SPXL | VOO | QQQ | HDV | HDV | SPXL |
7 | VWO | EWZ | HDV | VTI | IVV | BND | SPYD |
8 | TUR | VYM | VYM | BND | SPXL | IVV | BND |
9 | HDV | BND | SPXL | VYM | SPY | SPXL | HDV |
10 | SPXL | IVV | EDZ | PFF | SPXS | QQQ | IVV |
今までランキング上位に姿を見せなかった、SPYDですがここに来て7位と検討しています。SPYDといえば高い利回りが特徴なETF、その秘密は不動産や公益事業が組み込み銘柄の半分弱を占めることにあります。
VTI・VYM・SPYDの過去半年のチャートを見てもSPYDのボラティリティが一番小さく収まっています。設定日がごく最近なので、不動産や公益事業が多い事がチャートにどのような影響をするのか注目したいと思います。
VTI・VYM・SPYDチャート(過去半年)
以上、まとめると
これらの順位からも世界中の株式へ分散投資するVTや米国株式全体を買うVTI、そしてS&P500も非常に人気が高いことがわかります。悩んだらこれで間違いないですね。
また高配当のVYMやHDVそして買付けランキングには債券ETFのBNDも食い込んでおり、なかなか手堅い運用をしていることが伺えます。
SPYDも高配当ですが、不動産や公益事業とVYMやHDVとはキャラが違うので、これからの実績をウオッチしていきたいと思います。
一方で値上げがほぼ確実な相場ではレバレッジETFのSPXLが多く買われているのが特徴的です。SPXLは短期的な売買が主な使われ方だと思いますが、実はSPXLの設定日からのパフォーマンス S&P500が過去10年間で株価を約2倍にあげているのに対して、SPXLは約14倍と圧倒的です。
ブル3倍でボラティリティが非常に大きいので上げるときは圧倒的ですが、下げるときも圧倒的、初心者が過去の実績をみて気軽に買うETFではないですよ。
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