米国のYAHOOファイナンスなどを見ると昨年末よりVYMの配当金の利回りが多くなり3%を超えてきています。単純に配当金が増えるのは嬉しいのですが、2ヶ月ほど立った今の利回りを見ると段々と値を下げてきています。
利回りが増えているので配当金も増える・・・のではありません。
ETF配当金の利回り計算方法について
これは利回りの計算方法を見れば一目瞭然、ちなみに利回りはモーニングスターやYAHOOファイナンス等で簡単に調べることができます。
こんな感じに12-month-yield と書かれている部分が配当の利回りに当たる部分です。なんとなく配当金の利回りが大きくなれば、その分 今持っているVYMの配当が増えるようなイメージ無いですか?(私だけ?)
これは間違いです。
利回りの計算方法は過去1年の分配金を現在の株価で割ったものを分配利回りとしているので、株価によって日々利回りが変わっていくわけです。
2018年の分配金はVYMで$2.65、今の株価が85.73ですから、ここから算出すると・・・ 2.65÷85.73×100=3.09% ということになります。
つまり株価が下がれば利回りが上がるという関係ですね。
利回りが上がる
誤:今VYMを持っている人の分配金が増えますよ
正:今買ったらこのくらいの利回りが期待できますよ
分配金が増えるかどうかは神のみぞ知る
すでに持っているVYMなどETFの分配金が上がるのか、下がるのかは株価と同じようにわからないものと思います。ただ米国の場合は日本と違って多少業績が悪くてもなかなか配当を絞らない傾向にあるというのはポイントです。
VYMの配当金推移
HDVの配当金推移
このようにVYM、HDVの配当金は順調に増加しています。以下のグラフのように利回りの推移を見ると波はあるにせよ ほぼ横ばいになっているので分配金が増えているのは株価が上がってきたと見ることができます。
2013年からの配当利回りの推移(VYM,HDV)
PFFの配当金推移
一方で高配当で有名なPFFですが、5.9%と非常に高い利回りで推移しています。ただ株価がほとんど増えないので分配金も成長していません。
VYMやHDVなど高配当ETFは株価が上昇すれば分配金も増えることが期待できますが、高配当で有名なPFFは分配金は常に一定 、株価の上昇は期待できないのがVYMやHDVなどとの違いです。
高配当株式ETFにはVYMの他にもSPYD,HDVがあります。SPYDは不動産銘柄が多く組み込まれています。
高配当ETFのHDVとVYMの違いはエネルギー銘柄の有無、VYMが400銘柄に分散しているのに対して、HDVは80 その分利回りも高めです。