昨年の10月から米国の株価が下がり12月末におおきく下げました。中々ここまで下がることは珍しく、チャンスとばかりに買い増しした方も多かったことと思います。
株価はすでに元の水準に戻りつつあるので今からスポット購入はありませんが、環境を整理して今後の対応を考えておきたいと思います。
FRB利上げ停止を示唆
1/30の連邦公開市場委員会は政策金利を2.25ー2.50%/年に据え置くことに決めています。声明では景気減速リスクの高まりを踏まえ「忍耐強く」経済情勢を見極める姿勢を強調したそうです。今まで段階的に行ってきた金利引き上げを一時停止することを示唆したことになります。
経済状況については様々な指標があり、有名なところではISM製造業景況感指数、長短金利差など様々ありますが、一番インパクトがあるのがFRBの景気判断です。これをもとに政策金利が決まるので、まずはFRBが景気判断を見るべきです。
景気状況を確認する
ISM製造業景気指数を見ると昨年10月以降は値を下げてきています。景気感としては下降気味、でも景気後退局面を表す50以下にはなっておらず辛うじてセーフと言うところでしょう。
長短金利差も逆転は起きておらずこちらも辛うじてセーフと言うところです。0.2前後で推移していますのでこの状況で金利を上げ続けるのは確かにヤバそうです。
S&P500を見てみると、2018年のはじめから不安定な動きを見せており、現在はかなり戻してきてはいますがボラティリティの大きな状況は続いているようです。昨年12月末に一時的におおきく下げているのが特徴的、暴落を心配した人が一気に売ったのでしょうか?
米中貿易摩擦の影響もあるためFRBの判断どおり先行き不透明というところでしょう。
S&P500(過去5年)
これからの運用について
現在、ポートフォリオに組込んでいるのは「楽天VTI、VYM、AGG、キャッシュ」の4つです。他にも何種類かETFを持っていたのですが、数が多いと暴落時に管理できないことに気がつき、昨年1年かけてシンプルなポートフォリオにしています。
楽天VTIは積立投資継続
楽天VTIは米国株式という意味では初めて買った投信です。ドル転の手間を考えてまずは投信から始めたのですが、結局そのまま買い続けています。
投信ですから「つみたてNISA」でマックスまで+楽天カード(ポイント還元)で5万/月を毎月買付け中。
積立投資はこのVTI一本です。積立投資ですから景気を一切無視して買い続けます。
キャッシュがかなり減ってしまった
昨年の12月にVYMを買い付けました。結果的にポートフォリオで25%ほどのキャッシュがあったのですが、結果15%まで減ってしまいました。VYMはかなり値を戻しているので、さらにスポット購入はないですね。
またFRBは景気は先行き不透明と言ってますので当面はこのまま様子見です。VYMとAGGの分配金を少しでも貯められるよう分配金はMMF積立を考えてもいいかなと思ってます。
利上げが停止してしまった
金利の段階的引き上げは一時停止、ということは現在のFF金利2.5%ですから、当面はこのまま固定ということですね。段階的利上げでAGGの価格が下がって悲しかったのですが、もう少し下がったら買い増ししようと思ってました。
でも昨年11月くらいから株の下落に伴い少しづつ値をあげていますし、利上げが止まると価格が下がる方向の圧力がかからないので、買増しは当面なしです。
ホントはポートフォリオの債券の割合が低いのでホントはAGG買い増ししたかったのですが、利上げが止まってしまっては こちらも様子見ということです。
今回は自分の頭の整理を兼ねて今後どうするか書いてみました。景気不透明で今後もボラティリティの大きな状況が続くものと思いますし、少なくとも2017年のように安定して成長することは当面ないと思っています。
であれば基本は様子見、また債券か分配金狙いというのも良いかもしれませんね、とは言うもののポートフォリオを複雑にする気はないので半年、1年はこのままかもしれません。
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