リスクを抑えて投資を行うためには国際分散が必要不可欠、一般的には国内外の株式や債券に分散させることが推奨されています。確かに日本だけに投資していてもなかなか成長が期待できない気がしますね、日本だけでなく海外含めて分散させることが大切ということです。
今回は世界中へ分散投資する意味について思ったことを書いてみたいと思います。
日本以外の資産を持つメリット
日本ではアベノミクス以降インフレ目標を立てて市場に多くの資金を投入してきています。しかしその資金の多くは一般市民には出回らず、給料も事実上さがり続けているのが実態です。
為替で言えばアベノミクスの前ドル円がだいたい80円、そして現在は110円くらいでしょうから、約5年で為替影響で輸入品の価格が2~3割高くなっていることになります。さらに海外ではインフレが進んでいます。米国を中心として海外の先進国ではインフレも進み給料も上がってきているので、結果輸入品の価格が徐々に上がってきています。
つまり日本では給料が上がらずに輸入品を中心として価格が上がってきています。このため徐々にいろいろなものが値上がりし続けることになります。 当然対応としては財布の紐を締めるしかないので、ますますお金が回らなくなるのは間違いないと思います。
個人的にはさっさと減税したほうが将来的にも日本のためになると思っていますが、とりあえずマイナス成長の日本だけに投資していても良いことありません。投資先も分散せてリスクをおさえることが必要なわけです。
為替のリスクをどう考えるか
為替の影響はパフォーマンスにおおきく影響してきます。例えば米国で保有する株が10%値が上がっても、為替が10%円高に振れれば、ほぼ相殺されてしまいます。
また10%円安に振れれば、投資のリターンに加えて更に10%プラス方向に働くので大きなプラスとなってきます。つまり為替の影響はおおきく無視はできないのです。
ここでのポイントは投資の成績で為替の影響以上のパフォーマンスが出せればよい!ということを言いたいですね。
個人投資家の最大の武器は時間、例えば米国で10年以上の資産運用をすれば運用益でほぼ勝つでしょう。また為替も長期間で考えれば為替は一定の水準に近づくものと考えています。このため長期運用であればあまり為替を気にしなくてもよいと私は思っています。
とは言え投資に絶対はありません。もし大きく円高になったらとしたらどうすればいいのか?・・・その時はドルを円に変えないで そのままドルで運用を続けましょう。
つまり時間を味方につければいいのです。
また大金を円に変えようとするから為替の影響が気になるのとも考えられます。定期的に分配金を得るような作戦であれば多少為替でやられても大きな被害にはなりません。
長期運用に終わりはない、そして投資は余裕資金で行うべきと考えれば為替は考えなくてもいいのではないでしょうか?
海外の株式情報をどう取るか?
日本株だったら、日頃からいろいろなニュースなどでいろいろな情報が手に入ります。しかし海外の場合はどうしてもタイムリーに情報を取るのが難しくなってきます。
でも長期運用が前提であれば実は日々の値動きをあまり気にする必要がありません。
ただ個別株をやられるのであれば情報を取るに越したことはないと思いますが、S&P500などインデックス投資をするのであれば、すでに大きく分散されているのでタイムリーな情報を追う必要はありません。年に1、2回状況を見ながらリバランスすれば十分とも言われます。
まとめると、世界中への分散投資を行うことはリスク分散の意味でも大切、為替の影響も長期運用が前提であれば為替は気にする必要はない。なぜなら円高に振れても円安になるまで待てば良いわけ、ただそのためには投資は余裕資金でやることが大切となってくる。
海外では情報が取りにくいと思われるが、幅広く分散投資しているETFなどを利用すればタイムリーな情報が取れなくても全く問題ない。年に数回確認してリバランスすればよい。
また米国への投資、イコール米ドルを準備して直接米国のETFを買うだけではありません。米国S&P500(円換算)の投資信託や楽天VTIのように投資対象がVTIのような投資信託もあり、円で気軽に世界中への分散投資が可能な環境が整ってきています。
個人的におすすめがVTI、私は投資信託で買っています。
人気のS&P500も低コストで円で買えます。円で買っているからと言ってもドルで運用しているのと基本変わりはありません。
ドルでETFを買うか、円で投資信託を買うかはコストと利便性で決めるべきですね。
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