【楽天・ バンガード・ファンド】インデックスファンドのシリーズを整理する

株式投資
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2017年より楽天証券はバンガード社と協力して新しい商品の開発を進めてきています。今までにバンガード社が販売するETF「VT、VTI、VWO、VYM」を投資対象とした4つの商品があります。

特にグローバル株式を対象とした楽天VT、米国株式を投資対象とした楽天VTIはファンドオブザイヤーでも高評価でトップ10にランキングされています。

今回はこれら楽天バンガードファンド(インデックス)について整理してみたいと思います。

楽天バンガードのすごいところ

元々人気のあったVTやVTI、VWOやVYMを投資対象としたバンガード社のETFですが、ドル建てなのでまずドルを準備しなけれなならなかったわけですが、楽天バンガードはそれを投資対象とすることで日本円でサクッと買えるようにしたことです。

コレにより以下のメリットが生まれています

1)日本円でサクッと変える

2)つみたてNISAが使用できる(全てではありません)

3)しかも低コスト

日本円でサクッと買える

当然ですが米国のETFを買うためには米ドルが必要です。つまり円でドルを買わなければなりません。特に長期投資で積立投資をする上ではハードルを上げている部分です。

コレに対して楽天バンガードは円で購入可能。しかも最低投資金額が100円からと少額から投資可能であり、積立投資も自動で行ってくれます。

分配金の再投資も自動、まさに投資信託としてのメリットを活かしながらバンガード社のETFがかえるという大きなメリットがあります。

つみたてNISAが使用できる

非課税制度として活用必須の「つみたてNISA」、金融庁が長期運用で資産形成が期待できる条件を出し、それに合致するファンドが登録されています。楽天VTや楽天VTIはその条件を満たしているので非課税制度を活用できるのです。

しかも低コスト

投資先をバンガード社に絞ることでコストを押さえているようです。楽天の取り分が0.12%、大元のETFの経費率を加えたものがほぼ実質の信託報酬となります。

「ほぼ」と書いたのは運用してみないと見えないコストが発生してきます。これはファンドの規模なども影響する部分です。 コレを加えても十分にやすいといえるでしょう。

昨年度の楽天VTI交付運用報告書より隠れコストを計算してみました。

商品名投資対象つみたてNISA対応有無投資先
楽天・全世界株式インデックス・ファンドVTグローバル株式
楽天・全米株式インデックス・ファンドVTI米国株式
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドVYM×米国株式(高配当)
楽天・新興国株式インデックス・ファンドVWO×新興国株式

バンガード社の有名な株式ETFは網羅されており、これらのETFは保有額ランキングでも上位10位に入る人気のETF、特にニーズのある4種類と言えるでしょう。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

世界中で投資可能な株式の98%を網羅し、組込銘柄が約8000と究極に分散した株式ETFであるVTへ投資するファンドです。

投資先が世界全体ですから、長い目で見れば確実にリターンが見込めるファンドだと思います。ただ分散が大きいとリスクは小さくなりますが、リターンも小さくなってくくことは仕方がありません。

楽天・全米株式インデックス・ファンド

米国株式全体へ投資するVTIを投資対象としています。組込銘柄が約4000、米国の成長を享受したければこのファンドで決まりです。

特に米国は世界経済の中心にあり、今後も人口増加が期待されています。またグローバルに展開している企業も多く実質世界中への分散と考えても差し支えないと個人的には思っています。私の投資先メインの1つがこの楽天VTIです。

楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド

米国の大型株のうち、高配当が認められる銘柄を組み込んだETFにVYMがあります。組込銘柄数が約400、配当金はだいたい3%前後で推移しています。

配当金を狙う投資家の方に人気があるETF、このETFを投資対象としているのが当ファンドです。

ただまだ始まったのが2018年1月10日と日が浅く、配当実績がまだないことからVTやVTIと比べるといまいち人気に盛り上がりが見られません。今後の配当実績を中止したいですね。

楽天・新興国株式インデックス・ファンド

新興国全体へ分散投資しているVWO、大型株から小型株まで約4000銘柄を組み込んでいます。

新興国の場合はどうしても世界経済が不安定になると資金が引き上げられてしまうデメリットが有りますが、新興国の伸びしろに期待するのであれば一考のすべきETFです。このVWOをさくっと帰るようにしたのが当ファンドとなります。

パフォーマンスを比較してみる

楽天バンガードシリーズはまだ始まったばかりで運用実績がありません。ただ投資先のETFが明確なので、ETFの過去10年のチャートを見てみましょう。

各ETFの投資先な何かを考えると過去10年でみれば・・・

例えば米国株式のVTIやVYMのリターンが比較的好調で、米国が世界経済を牽引していることがわかります。 またVTは世界中への株式へ分散投資しています。このためどうしても米国よりはパフォーマンスで劣ってしまいます。 新興国はすぐに資金が引き上げられる環境にあるのでかなり苦戦しているようです。

このようなことを考えながら、自分はどこに投資をするのかを考える商品を選びましょう。ただETFの場合はすでに大きく分散されているので個別銘柄のように業績などを調べる必要はありません。大体のETFの特徴を押さえておけばいいわけですからかなり気楽です。

楽天バンガードには今年の2/15に「楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンド」が追加されますし、今回は触れませんでしたがバランス型のファンドが3種類あり、かなり積極的に商品開発を進めていることがわかります。

もちろん他社も手をこまねいて見ているわけではありません。信託報酬の値下げなど対抗処置を取ってきています。このような事もあり投資環境は劇的に改善されています。

ただ残念なのはこのような優良なファンドはネットでしか購入できないものが殆んど、窓口に頼ってしまうお年寄りなどにもこのような優良なファンドが出回ればと思うのです。

楽天バンガードファンドに新しく債券ファインドが発表しています。中々攻めてますね。これからも楽天に注目です。

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