気軽に分散投資できる投資信託、少額から分散投資することが可能ですし、商品によっては「つみたてNISA」という非課税制度対象になったりします。手数料もかなり安い水準におさまってきています。
かなり環境は良くなってきています。このような中で投資を始めようと考えている人におすすめな投資信託をチョイスしてみたいと思います。
その前提として「長期運用」をすること、「成長市場へ分散投資」すること、そして「積み立て投資」をすることを条件に投資家にとって有利な投資信託を選びます。
今回はこれ一本で世界中の株式へ分散投資する投信から選んでみます。
世界中の株式に投資する意味
投資で確実に成功するために有効な作戦として「バイ・アンド・ホールド」があります。読んで字のごとく、買って ひたすら持ち続ける戦略です。
地球上の人口は今後も増え続けていきます。当然人が増えればその分経済活動も活発になるでしょう。であれば成長市場への分散投資は世界中の株式とするのが一番簡単で確実です。
当然株式ですから上げ下げはあるものの長い目で見れば価格は上げていきます。また世界中への分散ですから、基本はほっぽらかしても安心です。
つまり投資に割く時間が取れない、投資の勉強をする時間が取れないと考えるのであれば世界中の株式へ分散投資をしてしまうのは良い判断なわけです。
そして長期運用では株式のリターンが一番良いと言われており、必然的に投資の中心に来るのは株式ということになります。
世界中の株式へ分散投資するおすすめな投信
私が世界中の株式へ分散投資するとしたら、いまだったらこの3つから選びますね。世界中への分散ですから1本で世界中の株式を網羅していることと、コストが安いことがポイントです。
商品名 | 信託報酬 | つみたてNISA対応有無 | インデックス |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.15336% | ○ | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.2296% | ○ | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド | 0.15% | ○ | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
各国市場の時価総額の上位85%を組み込み、銘柄数は約2500になります。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
投資可能な株式の約98%を組み込み、銘柄数は約8000ともいわれる広大なインデックスです。
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」、「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」ともに同じインデックスを採用しているのでパフォーマンスに大きな差はありませんが、違いは以下によります。
楽天 :投資対象をバンガード社のVTという1つのETFとしています。
SBI :3つのETFを組み込む事でインデックスに近づけています。
また信託報酬はSBIのほうが楽天よりも安いですが、見えないコストとして運用にかかるコストやトラッキングエラーを考えるとどっちが得かは微妙です。 もし投資する金額が極端に大きければ、もう少し運用実績を見て実際かかるコストを確認してもいいかもしれません。
各ファンドのパフォーマンス
各ファンドとも設定日が若いので大元のインデックスで運用しているETFで比較してみます。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス ⇒ BlackRock ACWI
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス ⇒ バンガード VT
為替の影響がないのでドルベースのチャートです。結果はほとんど差がないことがわかります。つまりパフォーマンス的にはどれも変わらないということですね。
これはどのファンドも投資先が数千と分散が進んでいる結果だと思われます。
また各ETFの運用実績としてリーマンショック直前からとなりますが、長期的にプラスになっていることがわかります。このように世界中の経済成長に乗っかることで、ほっぽらかしてもよい運用が可能となるわけです。
もし日本だけに投資していたらこのようにはなっていないでしょう。なぜならば日経平均を見ると今の株価はやっと30年前のレベルに戻っただけですし、しかも日銀が毎年6兆円もの株を購入して支えている状態ですからね。
日経平均の推移
今回紹介したファンドはどれも「つみたてNISA」対象となっています。つまり年間40万円までは非課税で運用可能、運用期間は残19年ですから最大760万円までの運用益が非課税になるため、必ずNISAは検討してください。
というかどの商品でも合格だと思うのですがNISAは必須かもしれませんよ。
投資信託を選ぶうえで投資ブロガーさんたちの選ぶ「Fund Of The Year」はかなり参考になります。ただなぜそれファンドが人気なのかを確認しないと自分にあっているかはわかりませんよ。
投資信託を選ぶポイントを整理しています。長期運用、成長市場へ分散、積立投資が基本です。
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