FRB利上げ停止を示唆/今後の投資方針について考える

1/30に実施された連邦公開市場委員会に於いて、パウエル議長が利上げの停止を示唆したことが話題になっています。今までの通り機械的に利上げを続けられる段階ではなくなってきたことを物語っているものと思います。

過去の暴落を見てみると利上げをするとリセッションに陥るパターンが多いので利上げについて慎重になってきたものと推測します。 それだけ不安定要素が大きいのでしょうか?

各指標を確認してみる

米国のリセッションを図る指標として有名なものにISM製造業景況感指数や長短金利差があります。これらの値を確認してみると・・・

ISM製造業景気感指数

このISM製造業景気感指数は50を割ると景気後退と言われています。12月に54まで下げましたが、1月は56.5まで戻しています。製造業の景気感は12月よりもやや向上しているわけです。

長短金利差(10年−2年)

過去はこの長短金利差がマイナスになると1年以内にリセッションが発生しています。この金利差は現在+0.2%前後で推移、かなり低い値ですがかろうじてプラスです。

ただ、ここで利上げをして短期金利を上げてしまうとマイナスに転落する可能性が大きくなるわけです。 ただ過去はマイナスになるとリセッションが起こったということなのですが、だから今回マイナスになれば必ずリセッションが起こる言い難いこともあります。

まとめると米国製造業の景気感としてはまずまず良好、ただ長短金利差が低いということは長期金利も低いということなので、市場関係者はリセッションをかなり警戒していることが想像できます。なぜならば長期金利は市場の思惑で利回りが変動するからです。

最近、金融系のニュースで「FRB・・・3回程度の利上げを行う見通し」など よく聞きます。 ほほ~アメリカの金利が上昇するわけね・・・...

円高になる可能性

一般的に金利が上がればその国の通貨をみんなが求めるのでその通貨は価格をあげます。米国は2015年から利上げをすることを宣言し実行してきたので、すが、パウエル議長はそれを停止するかもしれないといったわけです。

なのでパウエル議長の発言のタイミングでドル円チャートに変化ないか見てみましたが殆んど変化はありませんでした。でも実際に利上げが停止するようなことがあれば円高傾向が強まる可能性もあると考えています。

米国の景気はそれなりに良いものの米中貿易摩擦や米国株式の割高感などから、向かい風が吹いているような状況です。また景気が後退したとして利下げをしても効果が出るのは暫く先でしょうから これからは機械的には利上げしないよ、という宣言をして市場の安定を図ったようですね。

個人投資家はどうすればいい?

コレは株価の安定にはつながるものと考えられますが、せっかくの下落すれば買い増ししようと待ち構えていた私のような逆張りの人にとっては多少残念、とはいえ中国の景気後退など不安要素はまだまだありますので このパウエル議長のこの宣言でもう安心とはなりません。

このような環境の中どのような運用方針を立てればいいのか・・・結論ははじめから分かっていましたが、長期投資家はなんら運用方針を変える必要はないとうことです。

リセッションが起ころうがどうしようが、成長市場への分散と積立投資を長期間継続しつつ、適切なキャッシュポジションを保つこと。そして実際にリセッションが発生したら買い増しをすればいいわけなので、利上げが継続しようが、止まろうが 何ら気にせずに買い進めればいいのです。

キャッシュの割合はどの程度が良いのか考えてみました。一般的には2〜3割位と言われています。

投資を行う上でポートフォリオ上のCASHの割合を管理することは大切と言われます。 ポートフォリオの上と書いたのは日々の生活の中で使う予定のあ...

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