米国の政策金利/株価、債権、為替との関係を整理してみる

経済対策として行われるものの1つに金利の調整があります。現在米国は利上げ中ですが景気の動向を見て時期などは変わってくるでしょう。なぜならば政策金利は景気に大きく影響が出るからです。

一般的に政策金利が上がれば、投資家は株式より安全な債権に乗り換える人たちが一定数出てきます。すると株式市場にはマイナスの影響となるわけです。逆にリーマン・ショック後はゼロ金利を継続し、株式市場を活性化させようとしてきています。

このように金利と株価には大きな影響がありますので、その辺整理してみたいと思います。

政策金利とは

米国の政策金利はFF金利(フェデラルファンド金利)で見ることができます。正しくは政策金利とFF金利は異なるものですが、FRBは資金介入によりFF金利を誘導するのでイコールと考えて良いです。

このFF金利が上がれば民間の資金調達コストが上がるので融資する際の金利が上がり、それにつられて世の中の金利を上げていく仕組みです。そしてこの金利を上げることを利上げ、逆に下げることを利下げと言います。

景気が後退すれば利下げを行うことで企業の資金調達コストを下げ設備投資を活性化し、逆に景気が過熱した時には過度なインフレやバブルに繋がる可能性があるため利上げを行いバランスを取っているわけです。

FF金利とダウ平均

このようにFF金利と株価にはおおきな関係があります。では実際にFF金利とダウ平均の長期間の変化を見てみましょう。

まず気がつくのが1990年以前のFF金利の高さです。当たり前に5%を超えており、中には政策金利が20%を超えている年もあるくらいです。 いま米国のFF金利が2.5%ほどですが更に高い金利がついていたわけですね。

そしてリーマンショックと同時に景気回復を最優先してゼロ金利が行われています、ただ利下げの影響には即効性はないので効果が出るまでしばらくかかります。結果大きく株価を下げ、その後は約10年近くゼロ金利を行っていたことがわかります。大幅な金融緩和によりこの間の株価の伸びは著しいものがありますね。

そして景気が戻ってきた2015年から利上げが行われ、徐々に金利が上がってきています。理由は景気が加熱しすぎないようにと、金利がゼロなのは基本的にはありえないことなので金融正常化をねらっているものと思われます。

利上げをすると景気が後退する

FF金利が上がれば景気にブレーキがかかるわけですが、FEBは株価の安定を目指しているわけですから正しくは過熱気味の株価を調整する意味で金利を上げています。

ただ利上げの効果は遅効性であり、結果景気後退する場合もあればうまく調整できる場合もあるということだと思います。

現在は利上げの最中ですが、米中の貿易摩擦といった要因により株価に悪影響を与えそうです。 となればFEBは難しい舵取りを迫られることになるのだろうと思っています。

個人的には買い増しするので一度大きく下げてほしいのですが・・・

債権ETFと利上げ

この場合の債券は市場で売買される債権 AGGやBNDなどです。

御存知の通り、利上げされればその後に発行された債券のほうが金利が高いわけですからすでに発行済みの債券価格はその分さがります。そうでないと売れないからです。

その意味で金利上昇が起こると、債券ETFの価格はしっかりと下がっていきます。 

利上げと為替への影響

ゼロ金利が長期間つづいいていましたから、お金は米国株式や新興国へ流れていたものと思われます。お金は少しでもリターンの大きい方に流れていきますからね。

当然米国が利上げをすれば新興国から資金が引き上げられて米国債権が買われるでしょう。もちろんゼロ金利真っ最中の日本からも米ドルへ移動する人が増えてきます。 つまり円や新興国通貨を売って米ドルを買うので為替に影響していくわけです。

ただ米国の利上げは継続中のため、為替にもそれが織り込み済でありほかの政治的・経済的なネガティブな影響のほうが強く出てきます。

利上げの影響について整理してみましたが、短期的にはネガティブな事件のほうが大きく影響してきます。大きく見ればそのような傾向があるというレベルで考えておけばいいのではと思います。

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