2018年12月の海外ETF保有残高ランキングを楽天証券から見てみます。先月同様に変動はなく昨年の7月から見ても差はありません。 保有残高ですから当然といえば当然、よほど大きな経済的事件がなければ変動はないのかもしれませんね。
2018年12月保有額ランキング
保有額ランキングですから流行りに左右されず支持を得ているETFのランキングと言えます。
2018年11月 | 2018年12月 | ||
1 | VT | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF |
2 | PFF | PFF | iシェアーズ 米国優先株式 ETF |
3 | VTI | VTI | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF |
4 | VOO | VOO | バンガード・S&P 500 ETF |
5 | VYM | VYM | バンガード・米国高配当株式ETF |
6 | VWO | VWO | バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF |
7 | SPY | SPY | SPDR S&P 500 ETF |
8 | HDV | HDV | iシェアーズ コア米国高配当株 ETF |
9 | IVV | IVV | iシェアーズ・コア S&P 500 ETF |
10 | TOK | TOK | iシェアーズ MSCI コクサイ ETF |
世界中への分散投資が人気
特徴的なところでは世界中の株式へ分散投資するVTが1位です。世界中への分散と言いつつ米国株式の割り合いが50%を超えていることは知っておいたほうが良いと思います。
時価総額で組込比率を決めているのでどうしても米国中心になるのは仕方がないことでしょうが、世界中への分散投資という割にはちょっと偏り過ぎな気もします。
高金利を謳う株式ETFが多い
ランキングの2位、5位、8位にそれぞれPFF、VYM、HDVが入っています。これらのETFは高配当を特徴にしたもので、高配当銘柄が人気であることが伺えます。
PFFは配当こそ5%を超えますが、キャピタルには全く期待できません。過去は暴落時に値を下げているので、リセッション時に仕込むような買い方が良いと思います。
VYM、HDVは配当3%~3.5%位にあります。またキャピタルも期待できるETFです。
その他
あとは米国全体へ投資するVTI、米国の代表的指数のS&P500インデックスのSPY、VOO、IVVが人気、これらは定番の王道ETFです。
唯一新興国の株式へ分散投資するVWOがトップ10にあり、新興国株式を考えるのであればまずは検討要ですね。
債券ETFで人気のBNDやAGGが入って来ず、すべて株式ETFというのも特徴的ですね やはり長期運用では株のほうがリターンが高いということもこんなところに現れているのかもしれません。
2018年12月買付代金ランキング
12月の買付け代金ランキングと保有残高ランキングを見てみましょう。ちなみに買付代金ランキングはある程度流行りの影響もあると思います。
保有残高 | 買付代金 | |
1 | VT | VT |
2 | PFF | VOO |
3 | VTI | VYM |
4 | VOO | VTI |
5 | VYM | PFF |
6 | VWO | HDV |
7 | SPY | IVV |
8 | HDV | SPXL |
9 | IVV | SPY |
10 | TOK | SPXS |
流石にVT、世界全体の株式へ分散投資しているという安心感でしょうか? 買付代金も保有額もトップです。その他 保有残高と買付残高で順位に差はありますが、おおよそリンクしていますね。
注目は買付代金ランキングにVWOが入っていないこと、昨年6月から買付代金ランキングを見ていますが1回も入っていません。 保有残高が大きいものの買付けランキングが低いというのも微妙ですね。
2018年買付代金ランキング
順位 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 |
1 | VT | VT | SPY | SPXS | VOO |
2 | VOO | VTI | QQQ | QQQ | SPXS |
3 | VTI | VYM | VOO | SPY | EDZ |
4 | VYM | VOO | ERUS | VT | SPXL |
5 | HDV | QQQ | VTI | VTI | SPY |
6 | QQQ | PFF | SPXL | VOO | QQQ |
7 | PFF | VWO | EWZ | HDV | VTI |
8 | BND | TUR | VYM | VYM | BND |
9 | SPY | HDV | BND | SPXL | VYM |
10 | IVV | SPXL | IVV | EDZ | PFF |
最近の荒れている市場においてはSPXLやSPXSといったS&P500のレバ3倍ETFの買付けが増えています。 短期売買でリターンを狙う人が増えているのでしょうね、私には扱い切れないETFなので今の所スルーです。
QQQが買付代金ランキングから消えました、IT関連が大きく値を下げているなかではどうしても人気が無いようです。
レバレッジETFの中でも人気のあるSPXLとSPXSについてまとめています。あくまでも短期運用となりますので腕に自身がある方向け!?
荒れている相場でも分配金は安定しています。代表的な分配金の推移を見てみましょう。
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