適切な株式と債券の割合について考える

債券の割合をいくらにすればいいのか? ポートフォリオの債券の割合を考えてみました。基本的に債券を組み込むのであれば景気のステージの応じて保有比率を変えるのが適切だと思いますが どのくらいが良いのか?というのを導き出してみたいと思ったわけです。

なお、ここで言う債券は政府系の組み込み割合の高いAGGやBNDを考えます。理由は暴落時でも安定していることです。 分配金の高いHYGなど投資不適格の社債などもありますが、暴落時に安定していないことから外して考えます。

債券は暴落時にクッション役として機能する

債券をポートフォリを憎む利点の一つは暴落時のクッション役です。 例えば株式と債券50%づつ組み込んだときの例を見てみましょう。

S&P500インデックスのSPYとAGG+VTI(各50%) 

リーマン・ショック時

SPYが半分まで値を下げているのに対してAGGとVTIを半々で組み込んだポートフォリオでは20%程度の下落に収まっています。 ただ長期で見れば債券は株式よりビハインドしているので2014年ごろには追いつかれていますけど。

過去の運用結果を確認する

ポートフォリオの債券の割合は、リスクを押さえるのであれば割合が高くなりますが、リターンも小さくなってしまいます。 また投資資金は長期間手を付けないと言い切れるのであれば株式100%が一番効率がいいわけです。

リーマンショック前から現在までのチャートを見てみます。

VTIとVTI+AGG(5:5)チャート

その他にも割合を変えてリーマンショック前からのトータルリターンを確認してみました。

トータルリターン(%)
VTI+AGG(5:5)83.7
VTI+AGG(6:4)91.2
VTI+AGG(7:3)98.6
VTI+AGG(8:2)106.1
VTI+AGG(9:1)113.6
VTI121

債券が入るだけでこれだけリターンが変わってきます。このため長期運用ではどうしても債券の割り合いは下げたほうがリターンが良いということになります。 個人的にはAGGが3割以下くらいでしょうか。

一方で荒れている相場の場合は状況が異なってきます。 先程のAGGを半分組み込んだポートフォリオでリーマン・ショック前後のチャートを見てみましょう。

VTIとVTI+AGG(5:5)チャート

VTIとVTI+AGG(7:3)チャート

短期的に暴落時を見てみましたが、VTIとAGGが5:5の場合はかなりディフェンシブな動きが期待できます。 また7:3になるとあまり債券が入っている意味が感じられないような差です。 間を取って短期であれば4割くらいでしょうか?

なので、これから暴落が予測されるターンであれば、短期的には債券を4割くらいまでふやしても良い気がしてきました。 債券の割り合いを長期運用では3割以下、短期的には4割位までというのが一つの目安になりそうです。

ただあくまでも過去の事例から推測しただけなので絶対にコレがいいということではありませんよ念の為・・・また資金がまだ少ない、絶対に売却しないと言い切れるのであれば債券は0%で長期保有が一番効率がいいことも忘れずに。

ポートフォリオにおける債券の役割について整理しています。

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