2018年ももう少しで終わり、この一年は調整で始まり調整で終わり。 年初よりも株価が下がっているので長期投資家はなかなかリターンが得られなかった1年だったと言えます。 私もこの1年はマイナスで推移しています。
この1年各ETFがどのように動いたのか、そこからなにか見えるものがないか整理をして来年につなげていきたいと思います。
過去1年のチャートを振り返る
まずはチャートを見てみましょう。1月に調整が入りその後も不安定、10月までは復活も囁かれていましたが、それ以降は下落を続けています。
VTIとVYM
ポートフォリオのメインはVTIとVYMです。VTIだけでも良かったのですが、高配当に目がくらんでVYMも半分組み入れました。
市場が成長する時はVYMよりも大きく成長しますね、5月から9月のチャートの差を見るとやはり大型株式高配当のVYMはどうしてもビハインドしていることがわかります。
いっぽうで10月以降は不安定で株価を大きく下げていますが、VYMはさすが大型株式のためかVTIよりは下落幅が小さいことがわかりますね。 トータルリターンを見てもほとんど差がなくなっています。
VTI、VYMトータルリターン(2018年)
PFFの値動き
PFFはポートフォリオをシンプルにしたく売却しました。 暴落が近いかな・・・という予想からキャッシュポジションを上げるために処分したわけです。
分配率は5%超えなので保有していても良かったのですが暴落時に安くなったら また買えばいいか・・・というノリですね。
もともと米国の利上げの影響から株価が徐々に下がっていたのですが、10月を超えたあたりから下落のスピードが更に大きくなっています。 株式全体の下落に引っ張られて金融銘柄を多く含んでいるETFも下がってきていますね。
PFFは下落が起きると他のETFよりも大きく落ちること、比較的早く価格を戻していることからそろそろ要チェックという感じになってきましたね。
AGGの値動き
最近気になっているのがAGGなど債券ETF、AGGは暴落時でも抜群の安定を誇っているので、暴落時に売却し下落した株を買うなんてことも可能と考えています。
PFF同様に米国の利上げの影響で価格を下げていたのですが、10月以降 株式が不安定になってから価格が微増しています。
株式と債券は負の相関関係があると言われますが、株式が大きく下げているので資金が債券に流れているのかもしれません。
過去1年のチャート
VWOBの値動き
VWOBもAGGなどと同じく米国利上げの影響で値を下げています。新興国債券ですが、米国利上げの影響で新興国から資金が引き上げられたため 利子を上げたというところでしょう。 当然発行済みの債券は価格をさげるので、AGGが値を下げるのと基本同じ理屈で下げているものと思います。
気になるのが、ここ1ヶ月ほど緩やかに値を上げているところです。新興国債券といえどVWOBは政府系債券が主に組み込まれているので格付けはそこそこですがディフェンシブな動きを見せるのでしょうか?
残念ながらVWOBは2013年からスタートしているのでリーマン・ショック時の値動きがわかりません。なので暴落時の動きは予測できませんが、暴落時の安全策を考えるのであればAGGに乗り換えるべきなのかもしれません。
今年1年のチャートの動きから思うことを書いてみました。 今後リセッションが起こる可能性も増していることから、今後どう動くべきかを考える上で今年1年を振り返るのはとてもいいことです。
米国ETFかなり買いやすくなってきましたね、200日移動平均線よりもこれだけ長く下がっているのもかなりまれなことです。
株価暴落の要因の一つに市場が悲観的になっていることが挙げられます。でも長期投資家にとってはまさに千載一遇のチャンスともいえるので悲観的になる必要はありません。
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