米国リセッションの兆候/失業率と長期金利差

米国の景気後退のシグナルとして有名なものにISM製造業景況感指数、長短金利差と失業率などが有名です。いずれも景気後退局面に入っていることを示すものはありませんが、長短金利差と失業率を見るとそろそろ景気後退局面に入る可能性が高くなっている状況と言えます。

今回はなぜ長短金利差と失業率が注目されているのか改めて確認しておきたいと思います。

長短金利差の逆転

通常は長期金利のほうが短期金利を上回ります。 長期金利はFRBの政策金利に連動しますが、長期金利は市場により決定されます。

つまり将来金利が上がると予測されれば長期金利は短期金利を上回り、逆に金利が低下すると予測されれば長期金利は短期金利を下回ることになります。 この逆転が起こると近い将来リセッションが発声することが知られているので長短金利差が注目されるのです。

長短金利差(過去50年)

長短金利差のチャートですが、グレーで塗られている部分がリセッションが発生した時期です。 金利差がゼロを下回った後、1年位のところでリセッションが発生していることがわかります。

長短金利差(過去15年)

リーマンショックの前には長短金利差の逆転が起きています。 このようにリセッションが予想されるときにはFRBは金利を下げて長短金利差を是正しようとしますが、実体経済に影響が出るまでには時間がかかるのでどうしても後手に回らざるを得ません。

最近、金融系のニュースで「FRB・・・3回程度の利上げを行う見通し」など よく聞きます。 ほほ~アメリカの金利が上昇するわけね・・・...

失業率の影響は

失業率の推移もリセッションを計る目安として注目されています。その理由は失業率の推移を見れば一目瞭然でしょう。

米国失業率の推移(過去40年)

このチャートもグレーに塗られら部分がリセッションが起こった期間となります。このチャートを見ると失業率は底をうってから1、2年後にリセッションが発生しています。 

ただいくらになったら危ないというような明確な基準はなく、過去70年では約4.6%~6%強と推計されているそうです。 そして現在はリーマンショックやITバブルの頃よりも更に低い水準で推移しています。

なぜ失業率がリセッションに影響するのか?

失業率が減れば仕事をする人が増えて景気も良くなるような気がしますが、コレが行き過ぎるとリセッションが発生ということになります。

つまり失業率が減ると言うことは人手が足りなくなってきたわけですから、賃上げ方向に進みます。これは企業の業績を圧迫しますが、消費は拡大するのでどうしても債務膨張という方向に進むわけです。

このため失業率からリセッションのタイミングを計るのは難しく、賃金や時給など他の状況にも注目が必要、なかなか難しい指標です。 

このため一般の個人投資家特に初心者の方が失業率を見てできるのは、そろそろリスクの大きな商品は控えるなどを判断する目安として使う程度ではないでしょうか。

米国リセッションの兆候を計る指標はいくつかありますが、有名なものとしてはSIM製造景気感指数があります。

好調な米国株式ですが、リセッションは必ず起こります。 このタイミングが分かれば苦労はしないのですが、投資家が注目する指数はいくつか存在します...

長短金利差も重要な指標の一つです。

強気相場の米国株式ですが、いつかは景気後退することは間違いありません。その為、常にリセッションが起きてもいいようにCASHの比率を適正に保つ...

そもそもなぜ株価が暴落するのか?原因はわかっていませんがネガティブな要素が発声すると暴落という形で現れるといいます。

株式ってなんで暴落するのでしょうか!? 素朴な疑問です。 もしみんなが企業価値で株価を判断して購入するかしないかを決めるのであれば、だいたい...

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする