安定の高配当VYMでも分配金は実質2%

米国で高配当ETFとしてまず名が上がるのが、VYMそしてHDVです。 VYMは高配当大型株400銘柄を組み込んだETFですし、HDVは高配当銘柄を約80組み込んだETF 大きな違いはエネルギー関連銘柄の有無でしょう。 エネルギーを組み込んでいるのがHDVとなります。

高配当ETFとして有名なHDVとVYMですが、配当金を重視するならばどちらを選んだほうが良いのか比較をしています。 単純に配当率を見ればHD...

分配金はVYMで約3%、HDVで約3.5%程度となっていますが、実際には米国で10%の課税、そして日本で20%の課税があり実質28%程度課税で引かれてしまいます。

VYM 約3%(税引前)   ⇒ 約2.2%(税引き後)
HDV 約3.5%(税引前) ⇒ 約2.5%(税引き後)

課税によりせっかくの分配金もこのくらいまで減ってしまうわけです。つまり、米国ETFで高配当といえども分配金は2.5%くらいです。

このように米国ETFで高配当の銘柄を選んだとしてもだいたい2.5%位、ただVYM、HDVについて言えばキャピタルが期待できるので長期保有でのメリットは出てきます。

一方でキャピタルは狙えないけど分配金が大きなETFとしてPFFがあります。ただキャピタルがほとんど狙えないETFなので少し微妙ですね。

PFF 約5.7%(税引前) ⇒ 約4.1%(税引き後)

なぜならばトータルリターンで見ると以下のようになっており、分配金はVYMの2倍もありますが、長期的に見ると大きくビハインドしているからです。

過去10年のトータルリターン

分配金狙い結局はスケール

改めて整理しますが、米国ETFの分配金はいいとこでも2〜2.5%と見るべき。このためある程度まとまった額の分配金がほしいのであれば、例えば分配金100万円/年とするとVYMが5000万円必要となります。

PFFであれば分配金は実質4%ですから2500万円の資金があれば100万円/年が達成できるわけです。

このくらいのスケールにならないと分配金で生活をするとか、足りない年金の補完をするというような額にはならないのです。
ただキャピタルが狙えるということは分配金も成長することも知っておいてください。

分配金は成長する

過去の例ですが10年でVYMやHDVが約2倍に成長しており、分配金もそれにともなって増えているのにたいしてPFFは高配当ですが株価は常に横ばいないので10年たっても分配金は増えないということになっています。

VYMの分配金推移(過去10年)

PFFの分配金推移(過去10年)

VYMやHDVの分配率は約2〜2.5%ですが株価の上昇とともに分配金の額は増えていっています。 PFFは分配率が実質約4.3%ですが株価は横ばいなので何時までたっても分配金も上がっていきません。

PFFがトータルリターンでVYMやHDVに大きくビハインドしているのは、PFFのトータルリターンが固定的な分配金から発生しているのに対して、VYMやHDVは株価の上昇と共に分配金の額も増えているためです。

このように考えると、分配金が実質4%を狙えるPFFは「長期運用、分散投資、定期購入」の原則を考えるとあまり向いていない可能性があります。

ETFの場合は高配当でも実質2~2.5%程度のVYM・HDVのようにキャピタルが狙えるものでないと、後々のリターンを逃してしまいます。 これはトータルリターンのチャートを見ても明らか、闇雲に高い分配率だけを見るようなことは良くないです。

少なくとも運用期間が長く取れる若い人の場合は基本通り成長市場への分散投資、長期運用、そして入金力を高める工夫をすることを優先すべきです。

投資の基本を抑えつつ、どのような商品を選ぶべきかまとめてみました。

長期運用を行う上で米国株式は魅力的な市場です。 消費も旺盛で今後も人口増加が見込めるからです。 人口増加という意味では世界中への分散投資も有...

市場が不安定になったときは実は投資始めどきかもしれません。このような時はドルコスト平均法が効果を発揮します。

投資を始める良いタイミングというのはあるのでしょうか? 「長期投資・分散投資・定期積立」を考える場合は特別、何時というのはないと思っていま...

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする