私が米国のETFを購入し始めたのが2017年の末からです。 まあタイミングが悪いときに始めたものだと思いますが、それ以前はセゾン投信で3年ほど運用していたので、3年前から見ればまだ十分にプラスです。
どのようなETFを購入したのかといえば、何も情報無い中で 一番参考にしたのは、モーニングスター社長の朝倉さんが書いた「ETFはこの7本を書いなさい」にあるポートフォリオの例を参考にしています。
その本によると以下のようなポートフォリオをすすめられていました。
日本株 10%
先進国株式 50%
先進国債券 20%
新興国株式 10%
新興国債券 10%
そこで、これを参考に先進国株式をVTIとVYM、先進国債券AGG、新興国株式VWO、新興国債券VWOBを購入しています。
途中、ポートフォリオをシンプルに米国集中に方針転換していますのでいま組み換え中ですが、初めて購入してから約10ヶ月経ったわけです。
ここらへんで私も米国の有名な指数と自分の運用成績がS&P500に対してどうなっているのか、比較して次につなげたいと考えています。
S&P500と運用成績を比較
運用しているETFの現株価と保有額から資産額を算出し、投資用のCASHをプラスした値を何回か記録していたので、それとS&P500を比べてみたいと思います。
2018年1月2日のS&P500の値とその時の保有資産を同じ額に補正してグラフにしたものです。
・保有資産にはCASH(分配金含む)プラス
・楽天VTIなどはドル換算
青:S&P500 赤:資産額
うーん、比較するとS&P500よりマイナスしていますね、しかも10ポイント中一回もプラスになっていませんし・・・現時点では2%くらいのマイナスですからまだいいのですが、冷静に考えれば、米国債券や新興国も組み込んでいるのでS&P500に比べればマイナスするのはごく当たり前ですよね。
今年はじめは比較的セオリー通りETFを分散させていたつもりですが、分散させると当然パフォーマンスは落ちますし、まさに このグラフはそれを物語っているようにも見えます。
「S&P500」か「VTI」だけで十分
リスク少なく資産を増やすためには株や債券など分散させることは大切ですが、考え方として反対の動きをするものを組み入れるわけですからパフォーマンスは当然落ちてきます。
とはいえ、私の場合は生活費や近い将来使う可能性のあるお金は投資に回していません。なので暴落などのリスクを基本考える必要なく、またETF自体分散されているので企業が潰れてしまう心配もありません。 米国株式だけのアセットアロケーションで良かったわけです。
つまり「S&P500」か「VTI」だけで十分だったわけですね。
ただ「S&P500」か「VTI」だけで十分かどうかは 皆さんがどのようなお金を投資に回しているのか?によって異なる可能性もあります。
例えばリーマン・ショックのような暴落は1年以上値が下がり続ける可能性が高いので、その間に現金化する可能性があれば、パフォーマンスは落ちたとしてもディフェンシブなAGGやBNDをある程度組み入れたほうが良いでしょうし、
一時的に株価が下がっても分配金が安定していれば・・・と考えるのであればPFFを組み入れることも良い選択だと思います。
PFF分配金の推移(2007年〜2018年)
また投資初心者の方でETFでポートフォリオを組むのであれば、そもそも分散されているのでできる だけシンプルにしたほうが良いですよ。
分配金の高いものとしてPFFやVYMの他にもHYGという社債ETFもあります。


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