S&P500指数は米国市場の動向を表す代表的な指数であり、これを見ると米国が右肩上がりで成長してきていることがわかります。
人気の指数であり、米国ETFでは「SPY・VOO・IVV」と3種類もETFがあります。また日本でも国内ETFとして以下のような商品が販売されており人気のほどが伺えます。
1547:上場インデックスファンド 米国株式
1557:SPDR S&P500 ETF
1655:iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF
また、投資信託でもS&P500に連動する標品が有り、つみたてNISAの対象としても人気となっています。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
iFree S&P500インデックス
米国株式インデックス・ファンド など
S&P500指数とは
改めてS&P500について軽くおさらいしておきましょう。 S&P500はスタンダード&プアーズが公開している指数の1つでNyダウ平均と並んで米国を代表する経済指標となっています。
1957年から現在の形で公開されており、長期間の経済の動きが見えるため連続性という意味で貴重な指標でもあります。
組み込み銘柄は米国の優良大型株500社、過去のパフォーマンスも良好 もちろんいくたびか暴落はありますが、長期間にわたって右肩上がりで推移しています。
S&P500をベンチマークにした商品
では国内で購入できる代表的なS&P500投資信託を比較してみましょう。
名称 | 信託報酬(%) | つみたてNISA |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.16 | ○ |
iFree S&P500インデックス | 0.225 | ○ |
米国株式インデックス・ファンド | 0.45 | ○ |
iシェアーズ 米国株式インデックス | 0.38 | – |
現在投資信託の購入手数料はSBI証券・楽天証券・マネックス証券ともゼロ、かかる経費は信託報酬ということになります。
また国内ETFとしてS&P500が買える商品には以下のようなものがあります。 こちらも購入手数料はかかりませんが、積立NISA対象にはなっていません。
銘柄 | ファンド名 | 信託報酬(%) |
1547 | 上場インデックスファンド 米国株式 | 0.15 |
1557 | SPDR S&P500 ETF | 0.09 |
1655 | iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF | 0.15 |
今回7種の商品をあげてみましたが、これらはすべて円換算で計算されるので、為替の影響で実際のS&P500のチャートとは若干異なってきます。
しかし、ベンチマークが同じということから7種のパフォーマンスには差がありません。 このため選択する基準としては信託報酬のやすさ、積立NISA対象かどうか?がポイントになりますね。
ちなみに手数料で考えればSPDR S&P500 ETFが0.09%、米国株式インデックス・ファンドが0.45% もし投資額が100万円だとすると年にかかる手数料はこの様になります。
SPDR S&P500 ETF 900円
米国株式インデックス・ファンド 4500円
単純に10年間投資すると、手数料はこの10倍なのでかなりの差額になります。 手数料が少しでも安いほうが良いというのはこのような意味です。
また、年に40万円までのつみたてであればつみたてNISAによる節税効果を得ることができます。 配当に対して20%もの課税がなくなるわけですから活用すべきです。
以上より米国のETF「SPY・VOO・IVV」をドルで買うのではなく、日本円で行きたいと考えるのであればおすすめは
・年間40万円までは「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」でつみたてNISA
・それ以上の購入は「SPDR S&P500 ETF」
とするのが一番条件が良くなります。
米国ではS&P500が変えるSPY,IVV,VOOとならんでVTIが人気になっています。どちらを選ぶべきなのか整理してみました。

資産形成にはVTIやS&P500のような優良なETFを長期運用することが手っ取り早いと考えています。長期運用のメリットです。

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