米国の株式投資を考えるときの第一条件として、そもそも窓口がある証券会社はやめておいたほうが良いでしょう。 コストが高くてとても勧められるものではありません。
唯一窓口でも勧められる商品としてつみたてNISAの対象商品は条件が良く検討してもいいレベルですが、それ以外ややめたほうがいいですね、コストの面から考えても基本はネット証券にするべきです。
そしてネット証券を比較するにしても何を比較すればいいのかわかりにくいことから、今回特にシンプルに考え整理しています。
どの証券会社を選ぶべきか
では米国株式への投資を考える場合にどの証券会社を選ぶべきなのか? 海外の株式やETFが購入できる証券会社は「SBI証券・楽天証券・マネックス証券」なので、米国株式への投資を考えるならばこれら3社のいずれかで口座を開く必要があります。
結論から言えばとりあえずSBI証券に口座を開いておけば全く問題ないと思います。
なお証券会社を選ぶ重要ポイントは以下の3点、最近はポイント還元などありますが、あくまでもおまけなのでおまけを重視して証券会社を選ぶ必要はありません。
・売買にかかるコスト
・提供される情報
・注文方法の種類や有効期限が長い
主要Web証券の概要比較
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | |
コスト | 約定金額の0.45%
(最低5ドル~最大20ドル) |
約定金額の0.45%
(最低5ドル~最大20ドル) |
約定金額の0.45%
(最低5ドル~最大20ドル) |
ドル両替コスト | 片道25銭
※:SBIネット銀行経由で片道4銭 |
片道25銭 | 片道25銭 |
円決済 | 可能 | 可能 | 可能 |
注文有効期限 | 15日 | 当日 | 90日 |
特定口座 | 対応 | 対応 | 対応 |
扱っている株式やETFの数も気になることろですが、どの証券会社も1000以上の銘柄を扱っており、一般的なETF、有名な株式を選ぶ上ではどの証券会社を選んでも差はありません。
売買にかかるコスト
コストはどの証券会社でも横並びです。それだけどの証券会社もコストについてはシビアに見ているようです。
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | |
コスト | 約定金額の0.45%
(最低5ドル~最大20ドル) |
約定金額の0.45%
(最低5ドル~最大20ドル) |
約定金額の0.45%
(最低5ドル~最大20ドル) |
ドル両替コスト | 片道25銭
※:SBIネット銀行経由で片道4銭 |
片道25銭 | 片道25銭 |
こんな中で円をドルに両替するときの手数料にはSBI一歩有利、手数料は片道25銭で横並びになっているのですが、SBI証券はSBI銀行との組合わせで片道4銭まで価格を下げています。 つまりコストだけ見ればSBI証券とSBIネット銀行の組み合わせできまりですね。
⇒ SBI証券
また買い付け時のコストはどの証券会社でも0.45%(最低5ドル~最大20ドル)です。このため買い付け額によっては手数料負けしてしまいます。
・1111ドルまでは5ドル固定
・1111~4444ドル 0.45%
・4444ドル以上は20ドル固定
つまり1111ドル以下では手数料が割高、最低でも1111ドル以上、できれば4444ドル以上買い付けしたいということになります。
最近はポイントで株を購入できるといったサービスも始まっていますが、あくまでもポイントはおまけなので証券会社選びの決定打にはなりません。
注文の有効期限、方法
ここはマネックス証券が有利、様々な注文方法が可能です。 ポイントは注文の有効期限が90日間とかなり長期間で有効にすることが可能なわけです。
使い方としては狙っているETFを指値で長期間放置することが可能、ほっぽらかししていても突発的な調整が入ったときに自動的に買ってくれるわけです。 ここについては200日移動平均線を目安に指値で注文し放置するという方が多いようですね。
SBIは15日間、楽天は当日となっています。
またマネックス証券は逆指値が可能、損切りや利益確定売りも可能なので注文方法にこだわるのであればマネックス一押しです。
情報をただで見られるか?
多くの証券会社では口座開設者に会社四季報の情報提供をおこなっています。 楽天やSBIはスマホのアプリでよめる用になっています。
会社四季報でみればどれも横並びですが、楽天証券は口座開設をするだけで日経新聞を無料で読むことが可能になっているのです。
正しくは「日経テレコン」の証券会社版が無料で見ることができます。 ネットで見られる日経新聞サービスには「日経電子版」、「日経テレコン」がありますが、楽天でよめるのは「日経テレコン」の証券会社版です。
「日経電子版」はニュースサイトなのに対して「日経テレコン」はデータベースであり、楽天で見られる証券会社版は「日経テレコン」の簡易版です。 とは言っても日経新聞を読むということでは十分といえます。 私もこのメリットがあるので楽天証券に申し込んでいます。
以上より、ざっくりというと 誰にでも勧められる間違いないSBI証券、注文にこだわるならばマネックス、無料で日経新聞が見られる楽天 ということができると思います。
ただ、証券会社の口座開設は無料であり、実際のところ使い勝手などは使ってみないとわからないので、初めてだったらSBIそして気になれば楽天やマネックスを追加で申し込んでもいいのではないでしょうか?
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