優秀なETFを見極めるために/売買回転率は参考に・・・

投資初心者が長期運用で資産を築くには、成長市場へ低コストで分散投資できる商品が候補となりえます。 そして、そのような良い金融商品を買ったら長期間保有し続ける、つまり「バイ・アンド・ホールド」を実践していくことが大切と言われます。

その意味では米国株式全体へ投資するVTIや米国優良大型株へ投資するS&P500ETFは有力な候補、これらのETFを買ったらマイナスになったからと言って売却するのはもったいない、ずっと保有し続けることは大切ということです。

売買回転率は参考に

唐突に売買回転率という言葉が出てきましたが、注目される指標の一つです。

この売買回転率とは株式の流通度合いをみるための指標、例えば売買回転率が20%のファンドの場合は5年ですべての組み込み銘柄が入れ替わるくらいの勢いで売買されていることになります。

つまり自分がファンドやETFを売却しないから・・・といっても実はその中身が売買されていれば完全にホールドしているわけではありません。

そして組み込み銘柄が売買されれば手数料が発生しますし、利益としてカウントされれば課税もされます。 このため、売買回転率が高いイコール、コストが高い良い商品ではないと言われてしまうわけです。

ただETFの場合は仕組み上売買手数料や課税コストの増加は発生しないとのこと、ETFはトータルの経費が決まっているのでその中で収まっていると考えればコストに関しては売買回転率を気にする必要はありません。 画期的ですね・・・

頻繁な銘柄の入れ替えはだめなのか?

バイ・アンド・ホールドという考えに基づけば銘柄の入れ替えは少ないほうがよいということになりますが、これは投資家が証券を購入後に長期間保有し続ける投資戦略でありETFの中身までホールドすることではありません。

むしろ、時代にあった銘柄に組み合わせなければすぐに陳腐化してしまいます。ETFはこれを自動で行ってくれる大変ありがたい商品で、個人投資家が市場の状況を見て判断することなく指標のルールに従って自動売買してくれるすぐれものです。

あくまでも指標のルールに基づいた結果、売買回転率が導き出されるものなので 優秀なETFと売買回転率に直接の関係はないものと思っています。

例えば高配当ETFのVYMの売買回転率は9.1%(2018/10現在)、同じく高配当のHDVは49%となっています。 ではHDVの売買回転率がかなり高いからだめETFかといえばそんな事はありません。

HDVとVYMトータルリターン(5年)

緑:VYM 水色:HDV

チャートを見るとVYMのほうが成績が良いのですが、この理由を回転率に求めるのは冷静に考えれば無理があるというもの、

あくまでもベンチマークとなる指標の特性によって売買回転率は変わるもので、トータルの経費率や組込まれているセクタや銘柄に注目すべきです。

たとえばVYMはテクノロジー系、HDVはエネルギー系が多く組込まれています。 将来的にエネルギー系が有望と考えるならばHDV、テクノロジー系であればVYM問いう感じですね。

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