最近物の値段上がったな~とか思いませんか? たとえば自動車の値段だって2008年ごろは新車の販売価格が平均200万円強だったのが今は平均300万円だそうです。
他にもガソリンや食料品など様々なものの値段が上がっているように感じます。基本サラリーマンはよほどの成果を挙げない限りほぼ給料が上がりませんし、そのような中で物の値段が上がれば財布の紐もきつくなるのは当然です。
なので、日本は未だデフレは脱却できていないというのが世間一般の意見であり、それには同感なのですが、それにしてはジワリジワリとモノの価格が上がってきたな・・・と思いませんか?
GDPの推移を確認する
(世界経済のネタ帳)
GDPとは国民総生産、国が1年でどれだけ儲けたのか・・・と考えればよいかと、また名目GDPはインフレ率による影響を差し引いたもので実質の成長率です。
米国と中国を除けば各国ジワリジワリと上昇していますが、日本は1995年頃から横ばいで成長しているようには見えません。
世界の平均年収を確認する
GDPが上がれば景気が良くなり物価も給料も上がってくるはずです。 日本のGDPは横ばい、多分給与も上がっていないものと思いますがどうでしょうか?
実質賃金指数
実質賃金指数とはモノの価格に対して賃金が上がっているのかを示す指数、物価上昇よりも給与が上がっていればプラスになるわけです。
このグラフを見ると日本はマイナス、ひどい状況ですね。 給料が下がっているので指数がマイナスになるパターンと、給料が同じ状態でモノの値段が上がっているのかはわかりませんが単純に言えば日本は貧しくなっているわけです。
平均年収の比較
過去27年の各国の平均年収推移です。 各国が右肩上がりで推移する中で日本だけ微減という結果です。 収入というインプットが変わらないのにモノの価格が上がれば買えないのは当然、インフレにはなりにくいことがわかります。
ただ海外ではGDPが成長し、給与も増えているので当然インフレが進んでいます。つまり輸入品の値段が上がってきています。 自動車のようにグローバルで部品を調達しているものはグローバルでインフレの影響を受けるので日本では価格が上がって当然なのです 。
でも今までは円高だったので、輸入品の価格が上がっても安くおさえられていましたが、円安にふれれば海外との価格差がもろに家計に影響することになります。
このように見ると日本では給与で買えるものが少なくなってきているわけですから、確実に貧しくなってきていること言えるでしょう。
原因としては少子高齢化による労働人口の縮小や新しい産業が育たないなどが考えられますが、今現在でこの状況が打開できるような方針、政策など全く聞こえてきません。
このため長期的にみれば徐々に市場規模が縮小しさらに貧しくなるのは間違いないでしょうね、と考えると あえて投資初心者が日本に投資するのはどうかと言うのが今回の結論です。
日本は教育など将来への投資が先進国中で最下位の規模です。となると長期的に安心して投資できる市場ではない気がします。

なぜ将来への投資が少ないのか、それは社会保障の負担が大きすぎる日本の台所事情が原因と言えます。

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