株式ETFを選ぶときに その投資対象が大型株なのか、中小型株なのかでいろいろな特徴やメリット・デメリットがあります。 大雑把に大型株や中小型株の特徴を知っておくことでETF選びなどに役に立つと思います。
株式は大きく大型株、中型株、小型株の3つに区分されています。 一般的には大型株は成長を期待するよりは安定や配当を期待、流動性が高いのもメリットです。 小型株は時価総額が小さいため発行株式数が地裁のが特徴です。このため流動性が低くボラティリティが大きいという特徴があります。
中型株式はその中間なのでなかなか特徴がつかみにくいですね。
時価総額の大きい大型株
大型株は誰もが知っているような有名企業が多く、中小型株にくらべ経営が安定していることが多いです。 流動性が高い、株価の値動きが安定していることが特徴です。
このため値動きが小さいというイメージもありますが、S&P500のように米国大型株ETFの動きを見てみるとそのようなことはないですね。 米国が好調だということもありますが、過去からのチャートは着実に増えてきています。
中小型株は流動性が低い
特に小型株は時価総額が小さいので、流動性が低くなります。 このため日々の売買金額も少なくなるわけです。 これは買いが多くなると株価が急騰する可能性が大きくなるわけです。 また当然その逆もありえます。
パフォーマンスを確認する
できるだけ条件を揃える意味で、大型株をS&P500、中型株をS&P400、小型株をS&P600としてチャートを見てみましょう。
大型株 S&P500 VOO
中型株 S&P400 IVOO
小型株 S&P600 VIOO
2011年からのチャート
(紫:VIOO 水色:IVOO 青:VOO)
小型株S&P600のボラティリティの高さがわかります。また大型株S&P500と中型株S&P400ではあまりボラティリティに差が無いように見えます。
パフォーマンスはやはり小型株のほうが成長が大きいことも有り、一番良い結果を出しているのが小型株、そして中型株と大型株という順になっています。
過去1年のチャート
小型株のボラティリティの高さがここでも見受けられます。 タイミングよく売買することを考えるのであれば小型株ですが、景気が悪くなればまっさきに価格を下げるのは小型株、逆に景気回復時に大きく成長する可能性があるのも小型株ということです。
過去5年のトータルリターン
過去3年のトータルリターン
過去5年を見れば大型株のVOOとなっていますが、切り取る期間によって運用実績はやはり大きく異なるためあくまでも参考としてみてください。
長期運用を考えたときには、安定して成長しボラティリティも少ないことは大きなメリットと考えられます。 この意味で投資のメインには米国大型株を組み込んだETF、中小型株はボラティリティが大きく、目的・作戦を持ってサテライト的に利用することが良いということになりますね。
日本や米国でも人気のS&P500は優良大型株ETFです。 また同様に人気のETFにVTIがありますが、これは大型・中型・小型株を含んだETFとなっています。

投資のスタイルには「大型・中型・小型株」と「バリュー・グロース」を組み合わせて考えることがおおいです。 これらの組み合わせでETFの大体の性格が見えてきます。

コメント