世界の人口の推移を確認すると、今後大きく人口増加が見込まれれるのがインドやアフリカです。 人口増加は、すなわち経済活動も大きくなり成長が見込めるということ、今回は大きな人口増加が見込まれるアフリカのETFについて紹介します。
AFK「アフリカ・インデックスETF」 AFKは「マーケット・ベクトルGDPアフリカインデックス」に連動するETFで、アフリカに本社置く企業か、アフリカでの収益が全収益の過半数を占める上場企業へ投資するものです。
AFK「アフリカ・インデックスETF」
VanEckベクトルの運営するETFでアフリカに焦点を当てたもの、アフリカといった広大な資源や成長が見込まれる国々に特化したETFです。 組み込み銘柄数が80、経費率は0.79% となっています。(2018.8/31時点)
国別の内訳(VWO参考)
AFK | VWO | ||
国 | 割合(%) | 国 | 割合(%) |
南アフリカ | 33.09 | 中国 | 36.4 |
モロッコ | 12.18 | 台湾 | 14.6 |
エジプト | 10.12 | インド | 11.1 |
ケニア | 8.56 | 南アフリカ | 7 |
ナイジェリア | 6.43 | ブラジル | 6.5 |
ガーナ | 5.3 | ロシア | 3.7 |
アラブ首長国連邦 | 5.23 | タイ | 3.6 |
イギリス | 4.49 | メキシコ | 3.3 |
カナダ | 3.81 | マレーシア | 3.1 |
COTED’IVOIRE | 2.42 | インドネシア | 2.1 |
オランダ | 2.23 | ||
ザンビア | 2 | ||
スイス | 1.7 | ||
インド | 1.01 | ||
シンガポール | 0.73 | ||
アメリカ | 0.64 | ||
その他/現金 | 0.05 |
セクター別内訳
セクタ | 割合(%) |
財務 | 39.3 |
材料 | 17.2 |
電気通信サービス | 13.4 |
消費者自由裁量 | 10.8 |
生活必需品 | 10.3 |
エネルギー | 5.6 |
健康管理 | 1.7 |
不動産 | 1.1 |
インダストリアル | 0.6 |
エネルギーや資源の割合が大きいと思いきや、以外に1位で約40%は財務、エネルギーは5.6%にしか過ぎません。 確かにアフリカは新興国というよりも、その前の未開の地域がまだまだあるので、資源の輸出などはこれからなのかもしれませんね。
組み込み銘柄上位10
名称 | ティッカー | 組込み割合(%) |
商業国際銀行エジプトSae | CBKD LI | 8.46 |
Naspers Ltd | NPN SJ | 7.52 |
サファリコムPlc | SAFCOM KN | 5.9 |
Maroc Telecom | IAM MC | 5.23 |
Attijariwafa銀行 | ATW MC | 4.88 |
Tullow Oil Plc | TLW LN | 4.27 |
Guaranty Trust Bank Plc | GUARANTY NL | 4.1 |
Banque Centrale Populaire | BCP MC | 3.25 |
株式グループホールディングス/ケニア | EQBNK KN | 2.66 |
Bmce銀行 | BCE MC | 2.48 |
AFKのパフォーマンス
新興国のETFといえばVWOが有名ですが、今回このVWOとAFKを比べてみましょう。
AFKとVWOともにリーマン・ショック時の下洛は同じように落ちていますが、その後AFKは戻りが鈍くVWOにビハインドしていますね。 またVWOがほぼ横ばいに対してAFKは徐々に下落する傾向が見て取れます。 アフリカ人口増加による経済発展は期待できるものの、まだ先の話なのかもしれません。
過去10年のトータルリターンです。
VWOがプラスの37%なのに対してAFKは-28.1%と残念な結果になっています。 現時点では新興国への株式投資はVWOのほうが良い結果が出ています
同じ新興国でもVWOは上位3国が、中国、台湾、インド であり実際に経済成長をしているさなか、逆にAFKはこれからの国々ということなのかもしれません。
新興国への投資といえばまず検討すべきはVWOです。

新興国の注意点は景気縮小など経済的に不安定になると真っ先に資金が引き上げられることです。 ただ、チャンスでもありますね。

コメント