米国の株式ETFにはいくつか高配当銘柄を扱ったETFがいくつか存在します。 今回紹介する「SDY」も20年以上連続増配銘柄から構成されており、配当に期待ができます。
高配当株式ETFといえば他にもVYMやHDVが挙げられます。 米国の保有残高の高い順ベスト100を見ると、SDYは50位、VYMが34位、HDVが圏外ですね。
米国では分配金に課税されますが、一方で売却益には課税されません。 このため税金を嫌って高配当の順位が芳しくなかったのかもしれません。 逆に日本では高配当ETFとしてはVYMが人気になっています。
SPDR S&P 米国高配当株式 ETF
SDYは「SPDR S&P 米国高配当株式 ETF」が正式名称、SPDRのHPによると、過去20年以上、連続して増配を続けている高配当 利回り銘柄から構成、過去20年以上連続して増配をしている銘柄から成長性を考慮して銘柄選定をしている とのことです。
SDY
経費率 : 0.35%
配当利回り : 2.89%
組み込み銘柄: 111
VYM・HDV
銘柄 | 運用会社 | 配当利回り | 経費率 | |
VYM | バンガード・米国高配当株式ETF | バンガード | 2.89 % | 0.08% |
HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF | ブラックロック | 3.54 % | 0.08 % |
SDYとその他の高配当ETFを比べてみると、経費率に大きな差が見受けられます。しかしSDY0.35%は長期運用でも大きな影響には至らない十分に安いレベルと考えられます。 ただ、やはりVYM,HDVの0.08%を見ると割高には感じますね。
組み込み銘柄数は VYMが400、HDVが80 となっています。 100を超えているので十分に分散されていると言ってもいいでしょう。
組み込み銘柄の確認
セクターごとの構成を見てみるとそのETFの特徴が見えてきます。
SDYセクターごとの構成比
VYMセクターごとの構成比
HDVセクターことの構成比
各ETFの組み込み上位を見てみると以下のようになっています。
VYM 「テクノロジー、金融、消費財、ヘルスケア」
HDV 「エネルギー、生活必需品、ヘルスケア」
SDY 「生活必需品、金融、公益事業」
非常にざっくりとした味方ですが、VYMはテクノロジ、HDVはエネルギー、そしてSPYは20年以上連続増配しているわけですから生活必需品や金融・公共事業というのもわかる気がします。
過去のパフォーマンスを確認
このような特徴の違いがあるETF、一体どのくらいパフォーマンスに差があるのでしょうか。
VYM・HDV・SDY過去5年のチャート
やはりVYMのパフォーマンスがやや良いという結果になっています。 続いてSDY、HDVとなっています。 やはり大型でテクノロジー系を多く含んだVYMはリターンも成績が良いという結果になっています。
VYM・HDV・SDYトータルリターン
配当含めたトータルリターンではVYM・SDYがほぼ同じ、HDVがややビハインドということになっています。
高配当大型株のVYM、エネルギー銘柄が多いHDV、連続増配のSDY 大型株の安定さがでているためか全体的にVYMが好成績ですね、SDYの経費率が高い部分は気になりますが、意外に悪くなさそうです。
過去の実績や組み込まれているのが大型株式ということから誰にでもおすすめできるのがVYMという事になりそうです。
高配当株式ETFには金融系のPFFがあります。これも日本では大人気ですが米国では思ったほど人気がありません。

他にもSPYDは低コスト高配当が特徴になっています。

米国で選ばれているETFの一覧です。やはりS&P500インデックスかVTIが人気になっています。

コメント