投資を勉強しようと思ったのは日本株で個人年金のようなものができないか考えたからなのですが、結論から言えば日本株で個人年金は諦め高配当の米国株式(ETF)で個人年金を目指しています。
その理由は、やはり米国の経済が非常に強く今後も右肩上がりで成長しそうであることが挙げられます。もちろんずっと右肩上がりなわけではなく、株価が下落するような場面もあるかと思いますが そのときは世界中が影響を受けるようなことになると考え基本は米国へ投資することにしました。
NYダウ平均と日経平均の推移(過去10年)
ダウ平均がボラティリティ少なくきれいに右肩上がりに成長しています。 これに対して日経平均は2012年までは横ばい、その後アベノミクスによって急激に株価を上げています。 これだけ見れば日経平均もなかなかやるな・・・ということになりますが内容が全く違っています。
米国が金融緩和をやめてきている中でのこのチャート、日本は金融緩和真っ盛りで日銀が市場にお金をばらまかなければ株価が維持できないのが実態です。
名目GDPの比較(過去10年)
そのことは名目GDPの推移を見ればわかります。 日本のGDPがほとんど成長していないのに株価だけが上がっていくわけですから日銀の金融緩和頼みなのがわかります。
なぜ米国経済が強いのか
米国の株価が右肩上がりに成長し、今後も成長が期待できる理由について改めて整理してみます。
1:先進国で唯一人口が増加している
人口と株価には大きな関係があります。 短期的に見れば株価は金融政策やイノベーションなどの影響で上げ下げしますが、長い目で見ると人口の影響が無視できなくなります。
生産活動をして、消費をするのは人であり、GDPの約7割は個人消費によるものと言われています。 このため長期間にわたり経済成長するための条件に人口は大きなウエイトを締めます。
また米国の教育レベルも非常に高く、たとえば世界大学ランキングのトップ10に米国の大学が7校も入っています。
世界大学ランキング2019
つまり、ただ人口が増えているだけでなく、優秀な人をたくさん排出していることが経済成長の基盤にあるわけです。
2:あらゆる技術の覇権をおさえている
あらゆる技術の特許をおさえたりして米国以外の国や企業が成長しても自分たちが儲かるようなしくみを構築しています。 例えば日本人が日本のAmazonで買い物しても、Googleのサービスを利用しても、自動的に米国のAmazonやGoogleにお金が落ちる仕組みができあがっているのです。
それはIT系の企業だけでなく医療や宇宙などなど様々な分野に及び米国企業の目ざとさが見て取れます。
3:株で資産運用するのが当たり前に
米国では子供の頃から積極的に金融や株式を教えています。 このため株式投資で資産を増やすことは当たり前の行為であり、子供のプレゼントに株をプレゼントするなんてこともあるそうです。
このような環境では株式投資も盛んで、リスク資産の割合が大きくなっています。 たとえば日本の場合、家庭の金融資産構成は株式や投資信託をあわせて約16%ほどですが、米国ではこの割合が50%を超えてきます。
つまり株は長期運用では上がるのが当たり前、株価が上がるのが国にとって良いというコンセンサスが取れているのでこれだけリスク資産の割合が高いと考えられます。 このことから持続的に株価を上げることに対して政府や役人、FRBも非常に神経を使っている国なのです。
投資初心者にも米国はおすすめ
他の国に比べて、このようなアドバンテージが有ることが今後も米国が成長するであろう主な理由になります。 またコレに加えて世界の基軸通貨は事実上 米ドルであることは間違いなく、世界中の貿易では半数以上が米ドルによる取引になっています。
こう考えると、投資をするのであれば米国を中心に考えるのはごく当たり前です。 ただ日本にいると米国企業の状況を肌で感じる機会はめったにありませんし、情報も集めにくいというデメリットもあります。
このため、投資初心者におすすめするのは米国へ幅広く投資する投資信託やETF、幅広く投資をすることで個別株の情報の集めの手間をなくすわけです。
無論、米国がいつまでも右肩上がりとは行かないでしょうが 米国がコケれば世界中もコケるのは間違いないでしょうから 私は まずは米国株式ETFからスタートすることおすすめです。
米国ETFで株式で人気があるのはVTやVTI、私はVTIを選びました。

そしてS&P500インデックスのSPYやVOO、IVVなども人気があるETFです。

高配当ETFを狙うのであればVYM、HDVも良いと思います。

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