主要行の共通KPIを考察/【SMBC】

金融庁はでは顧客本位の業務運営がされているのか、客観的に評価できるよう成果指標として各販売会社に対して3つの共通KPIを公表することを求めています。 これを受けて、様々な金融機関で共通KPIを公開はじめています。

共通KPI
・ 運用損益別顧客比率
・ 投資信託預り残高上位20銘柄のコスト・リターン
・ 投資信託預り残高上位20銘柄のリスク・リターン

今回、主要行であるSMBCグループで公開したKPIを確認して、ここから見えることを整理したいと思います。(資料:SMBCグループ リテール事業部門における 「お客さま本位の業務運営に関する取組方針」)

なお、資料によると各グループの特徴が以下のように書かれており、それぞれに対してKPIを公開しています。

三井住友銀行
特に、「資産を守りたい」「これ から資産を形成していきたい」 というニーズをお持ちのお客さま への提案力に強み

日興証券
幅広い商品のラインアップを望 むことを含め、特に、より高度・ 多様な運用ニーズをお持ちの お客さまへの提案力に強み

SMBC信託銀行
特 に、外貨トランザクションをはじめ、外貨に関して高度な ニーズをお持ちのお客さまへの提案力に強み

投資信託の運用損益別顧客比率

まず顧客別にどのくらいの率で損益が出ているのか確認します。

三井住友銀行
これを見ると約60%の方がプラスになっていることがわかります。 インターネット証券の約64%に迫る勢いですが、ややビハインドですね。

日興証券
日興証券はファンドラップも扱っています。 ファンドラップは運用を証券会社に丸投げするもの、それだけに成績は気になります。

投資信託では67%の方がプラスになっています。 またファンドラップを見ると70%がプラスとなっています。 ただプラスといっても・・・投資信託で50%以上プラスが15%もいることを考えると ほとんどが10%未満のプラスというのはちょっと微妙ですね。

SMBC信託銀行
同様にプラスの方の割合を見てみると、69%がプラスという結果です。 ただその分布は-10~30%あたりに集中しており、また-50%が3%と日興証券より3倍、ネット証券では0.7%なので4倍と高いのが気になります。

これだけを見ると日興証券やSMBC信託銀行が意外に良い成績を出しています。 ただ「投資信託の運用損益別顧客比率」だけで判断はできません。 引き続きコストを見てみます。

投資信託預り残高上位20銘柄のコスト・リターン

基本的にはコストとリターンには関連性はありません。 もしコストが高いほうがリターンが良かったとすれば、それはたまたまだということを肝に銘じておいたほうが良いでしょう。

今回は主要行を見ているので、その殆どは窓口による販売だと思います。 そのためコストのかからないファンドは少ないことが予想できます。

三井住友銀行
やはりほとんどのファンドでコストが2~3%と高額になっています。

窓口だからコストがかかるのはわかるのですが、残高加重平均値でリターンが5.31% コストが2.08% ということは 実際の利益は 5.31ー2.08=3.23% とコストの分が減ってしまうのですが、これきちんと意識したほうが良いですよ。

1%を切るコストでリターン13%のファンドもありますが、殆どが残高加重平均値周辺に集まっています。

日興証券
共通KPIではありませんが、日興証券は総合コースとダイレクトコースが別れており、ダイレクトコースはやはり安めの設定になっています。

将来のリターンは読めませんが、かかるコストはわかるのでコストの安いインターネットによる購入がおすすめということになります。

SMBC信託銀行についてもコストは高いため、割愛しました。 今回SMBCグループのKPIを見てみましたが、内容以前に窓口は手数料が高いということがよくわかります。

SMBCであつかう商品の内容を検証しても、そもそもコストが高すぎて選ぶ対象になりえないと思われるので、他の主要行についても調べるつもりでしたが、一旦終わりにして様子を見てみます。

金融庁の仕掛けた共通KPI、これにより投資する方のリテラシーが向上して高コストの投資信託が少なくなれば 改めて内容の検証をしてみるつもりです

まずはインターネット証券を利用しましょう。 そしてコストには気をつけたほうが良いです。 リターンが大きくてもコストが高ければ利益は相殺されますから・・・ 私は0.5%/年を目安にしています。

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