米国FRBの金利上昇の影響で保有しているAGG債券ETFの価格が下がってきています。 価格が下がっており、さらに 利上げも今後も継続して行われる見込みであることからAGGの価格は更に下がっていくことになるでしょう。
ディフェンシブな効果と分配金からCASHよりも良いと判断してAGGを購入したわけですが、金利についてあまり考えていなかったので一度整理をしておきたいと思います。
金利変動と債券の役割について
債券は一般的に株式との関係が逆位相となるのでリスクヘッジということで意味があります。 このため先行きがデフレであったり先行き不透明な状況では特に債権は大きな意味を持ってきます。
ただ、過去の実績から長期運用において運用益は株式に負けることがわかっているので、ポートフォリオの中でメインとはなりませんが、暴落時の備えと分配金を受け取ることを目的にある程度の割合でAGGを保有しています。
ここで金利が上昇すると、新規に発行された債券のほうが利子が高く有利なわけですから 発行済みの債券は価格をさげざるを得ません。 このため債券は価格を下げていくことになります。
これを利用すると、例えば近い将来金利が上昇が見込まれるとすれば、債券を売却し金利上昇後に価格が下がった債券を買い戻すことができます。 今後もしばらく米国では金利は上昇することになりますから、今 AGGを売ってしまって、金利上昇がある程度落ち着いてから買い戻しをすることも可能となります。
ただ、状況を正確に予測することは基本的に不可能であることから私のような初心者がこのような対応をするのはいかがなものかと、つまり利上げが一段落してから購入しようと考えています。
金利と債券価格と利回りについて
また、金利が上がれば債券価格が下がる、ただし債券の金利は決まっているので利回りは上がるというパターンが成り立ちます。
「金利が上がる」⇒「債券価格が下がる」⇒「債券の利回りが上がる」
逆に以下のようにも言えます。
「金利が下がる」⇒「債券価格が上がる」⇒「債券の利回りが下がる」
では実際に支払われた分配金と価格を比較してみましょう。これは分配金がどの程度支払われたのかAGGの分配金をグラフにしたものです。
AGGのチャート(最大)
AGGの価格と分配金の額が逆位相になっていることがわかるでしょうか? つまり価格が下がったときには分配金は多め、上がったときには少なめということがこのチャートを見てもわかると思います。
金利が上がってもAGGやBNDのディフェンシブで分配金をいただけるありがたい役目は変わらず、逆に分配金が多くなる傾向がわかりました。 この傾向を知っているのと知らないのでは運用方針に差が出てくると思います。
投資家にとって一番良いのが価格が下がり、利回りも高くなった債券を買うのが一番良いことになるので、このため利上げが一段落してからAGGを追加購入しようと考えています。
しかし、やはり先を予測して当てるのは不可能なので、できれば定期購入すべきなのでしょうが、私の場合は配当以外のインカムで投資に回せる分があまりないので、当面は利回りが多くなる恩恵を感じつつホールド継続です。
AGGは米国では保有残高のトップ10に入る人気のETF、同じインデックスのBNDも購入できます。

米国の債券ETFといえばAGGかBNDを外して考えられません。

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