投資にも目標が必要だと言います。 いつまでに今の資産をいくらにしたいのか、それによって選ぶ金融商品や運用方法が変わってくるからです。
今までExcelのような表計算ソフトで、例えば4%の利回りで10年後にいくらになるのか、という表を作っても利回りと投資年数を確認していたのですが、誰でも簡単に計算できる「72の法則」を発見しました。 多分投資をされている人にとっては常識かもしれませんが、すぐれものなので是非ご紹介したいと思います。
一瞬でわかる72の法則
例えば今の資産を2倍にするために必要な利回りと運用期間(年)を公式にしたものです。
または、以下のように表す事もできます。
72 ÷ 資産が2倍になるまでの年数 = 運用利回り
つまり元本を10年間で2倍にしたいのであれば、「72 ÷ 10年 = 7.2%」と計算することができます。 つまり7.2%の分配金が得られる金融商品がターゲットとなります。 同じことですが、「72 ÷ 7.2% = 10年」 と計算すれば 7.2%の運用で10年たつと資産は2倍になる とも言えます。
「72の法則」の前提条件
計算方法としては極めてシンプル、ただ前提条件があります。 それは分配金をすべて再投資することが前提、つまり複利で運用したときの計算式です。
そして、株価は日々上昇や下落を繰り返していますが、「72の法則」では、あくまでも分配率だけを見ているので株価の上昇や下落は計算に入っていません。
銀行預金やカードローンにも応用できる
また株価のように上げ、下げしないものとして銀行の定期預金や借金があります。 当然これにも「72の法則」は適応できます。
例えば、金利0.1%の定期預金があったときに預金が2倍になるまでの期間は「72 ÷ 0.1% = 720年」という絶望的な結果です。
またカードローンの金利を10%とすると、「72 ÷ 10% = 7.2年」 借りっぱなしで返さないと仮定すれば 7.2年で借金が倍になるわけです。
「100の法則」も知っておこう
「72の法則」は複利で2倍になるまでの利回りとそれまでの年を表していますが、「100の法則」は単利で2倍になるまでの利回りと期間(年)の計算になります。
「72 ÷ 7.2% = 10年」 と 「100 ÷ 7.2% = 約13.9年」を比較すると 7.2%の配当を複利で運用すると2倍になるまで10年かかるが、配当を再投資しないで単利で運用すると約13.9年たたないと2倍にならないという事が簡単に計算できます。
利回りと、複利と単利で運用したときに資産が倍になるまでの期間はおよそ以下のような表に表されます。 つまり複利と単利では明らかに複利が有利、また同じ複利であっても想定される利回りによって、例えば3%だったら倍になるまで24年、5%だと14年と10年もの大きな差ができます。
利回り | 複利 | 単利 | 差 |
1% | 72年 | 100年 | 28年 |
3% | 24年 | 33年 | 9年 |
5% | 14年 | 20年 | 6年 |
10% | 7年 | 10年 | 3年 |
このように、利回りの数%の違いが運用益に大きく影響すること、倍になるまでの期間は5%の運用益で14年と長期になるので運用期間が長く取れる若い内から複利で運用することが望ましいとされるわけです。
ちなみに単利とは配当を使ってしまうわけではありませんよ、あくまでも再投資しないで持っておくわけです。 配当を使ってしまったら何年たっても元本は増えませんからね。(;´∀`)
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