ロボアドのサービスが始まってから数年たちます。 この間ロボアドの成績がどうだったのか、概ね良好だったのではないでしょうか。
たとえ「WealthNavi」のリターンは公式サイトでも公開されています。
約2年半で最低でも7%、最大のリスクで23%もプラスに成長しています。 投資をされていない方にとっては信じられない成長率だと思います。 なぜならば定期預金でも0.01%/年程度の利子しかつかないのに 2年半でプラス23%とは・・・
単純計算で約10%/年のリターンです。 当然元本保証ではありませんが、リスクをとればこんなにリターンが得られるんだ・・・と考えた方はちょっと注意したほうが良いかもしれません。
ロボアド好成績の要因
ロボアドの成績が好調な大きな理由のひとつに、ロボアドが誕生してから今までの環境が良かった。 ということがあげられます。
ロボアドは基本米国のETFを組み入れ運用するパターンを取ります。そこで過去を紐解いて見ると、ご存知のとおり10年前のリーマン・ショック後、米国株式はほぼ右肩上がりに上昇を続けています。
つまりポーフォフォリオの中心に米国株式ETFがあれば基本、誰でもリターンを得られる環境にあったわけです。
S&P500過去5年のチャート
先日はS&P500は史上最高値を更新しましたし、相変わらず米国は絶好調なのでこれからもしばらくはロボアドの成績も良い状態が続くとは思いますが、ロボアドに任せれば必ずリターンがあるわけでは無いことも肝に銘じておいたほうが良いと思います。
ロボアドが真価を発揮するのは
ロボアドが真価を発揮するのは、景気が後退したときだと考えています。 つまり好景気が続く限りどのロボアドを選んでもプラスになっていきますが、景気が後退し始めたときにロボアドがどのような判断をするのか ということです。
これは起こってみなければわかりませんが、実際に各社のロボアドが景気後退局面で売却するのか、下がったときに何を買い増しをするのかといったところを見ればどのロボアドが優秀か、自分にあっているかわかるのではないかと言うことです。
私はWealthNaviとTHEO両方を同じ額だけ積立て比較していますが、WealthNaviのポートフォリオを見ると王道的ETFをシンプルに組み合わせているので、景気後退局面でも何となくひたすら買い増しをするだけのような気もします。
WealthNavi私のポートフォリオ(リスク最大)
もしかすると景気が後退したときに、債権AGGを売却して株式を買うとかしてくれるのでしょうか? またそのときに金や不動産をどのように処理するのか非常に興味があります。
THEOはかなり多くのETFを組み合わせて、毎月買い付けと売却を繰り返しています。いるので、どのような局面で何を買うのかを追いかけると自分のレベルUPにつながると考えてウオッチしています。
先日9/7には 日本(EWJ)、ブラジル(EWZ)、中国(FXI)、ヨーロッパ(VGK)を売却して米国の中型グロース株(VOT)を多めに購入していました。 やはり米国が強いと判断しての対応でしょうか。
ちなみにWealthNaviは月に1回買い増しを行っており、THEOは月に2回ほど売却と購入を繰り返しています。 ロボアドははじめTEHOだけしようと考えていたのですが、WealthNaviとTHEOの性格があまりに異なるので同じ積立条件で比較しています。
今ロボアドをすべきか?
投資経験がほとんどなく勉強する時間も取れないとのであればすぐにでもロボアドやったほうが良いと思います。 ロボアドは投資家の利益と企業の利益が一致していますから下手に窓口で購入するよりは絶対に良いと思っています。
そして今米国の景気は好調ですからかなりの確率でプラスになると私は思っています。ただ長期的にどのロボアドが良いのかは実際に運用してみなければわかりません。
投資では特に分散投資が重要であることが言われていますが、もしかするとロボアドも分散して見るのは面白いかもしれません。 この場合はWealthNaviとTHEOのように全く性格が異なるロボアドを組み合わせてみてはどうでしょう。
もともと資産運用を丸投げする方法としてファンドラップというものがありました。それと同じことをシステムやAIが行うものがロボアドです。

もし定年退職まで投資をしてこなかったのであれば、退職金を投資に回すのは特に慎重になるべきだと思います。 窓口で購入できるファンドになかなかいいものがないからです。 その意味ではロボアドは良い選択肢になるかもしれません。

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