先日S&P500が最高値を更新したというニュースが有りました。今年はじめの調整局面を乗り越え更に景気が良くなっていると言うこと、なんとなくバブルの匂いもしてきますが、当面は米国一人勝ち状態が継続しそうです。
今回は米国の平均時給の変化について確認してみました。米国が超景気いい!! と言っても確かにチャートの動きだけを見れば景気が良いのは間違いないのですが、なんとなくその規模が実感できません。
そこで主要な経済指標としてわかりやすいのが平均時給、平均時給をみればなんとなく経済の差が実感できるかな・・・と考えたわけです。
米国の平均時給を調べる方法
米国の雇用統計は「米国労働省」から発表され、ここから行けます。
詳しい見方は省略しますが、Google先生に翻訳してもらえばなんとか内容を理解できると思います。
Year | Jan | Feb | Mar | Apr | May | Jun | Jul | Aug | Sep | Oct | Nov | Dec |
2006 | 20.04 | 20.15 | 20.13 | 20.23 | 20.30 | 20.32 | 20.41 | 20.44 | 20.50 | 20.58 | ||
2007 | 20.60 | 20.68 | 20.73 | 20.78 | 20.84 | 20.96 | 20.96 | 21.00 | 21.04 | 21.06 | 21.13 | 21.18 |
2008 | 21.20 | 21.27 | 21.36 | 21.38 | 21.48 | 21.52 | 21.60 | 21.70 | 21.73 | 21.76 | 21.87 | 21.94 |
2009 | 21.96 | 22.00 | 22.06 | 22.10 | 22.11 | 22.14 | 22.18 | 22.23 | 22.26 | 22.31 | 22.34 | 22.37 |
2010 | 22.42 | 22.46 | 22.46 | 22.50 | 22.53 | 22.53 | 22.59 | 22.62 | 22.67 | 22.74 | 22.74 | 22.77 |
2011 | 22.86 | 22.87 | 22.87 | 22.92 | 22.99 | 23.01 | 23.11 | 23.06 | 23.11 | 23.21 | 23.19 | 23.23 |
2012 | 23.26 | 23.28 | 23.36 | 23.40 | 23.39 | 23.46 | 23.50 | 23.49 | 23.57 | 23.56 | 23.64 | 23.72 |
2013 | 23.75 | 23.79 | 23.81 | 23.87 | 23.89 | 23.96 | 23.99 | 24.02 | 24.05 | 24.09 | 24.16 | 24.17 |
2014 | 24.22 | 24.32 | 24.30 | 24.34 | 24.40 | 24.45 | 24.49 | 24.55 | 24.57 | 24.58 | 24.65 | 24.65 |
2015 | 24.75 | 24.79 | 24.84 | 24.88 | 24.97 | 24.98 | 25.01 | 25.10 | 25.12 | 25.20 | 25.25 | 25.28 |
2016 | 25.38 | 25.38 | 25.46 | 25.53 | 25.58 | 25.62 | 25.70 | 25.72 | 25.78 | 25.88 | 25.90 | 25.95 |
2017 | 25.99 | 26.07 | 26.11 | 26.17 | 26.21 | 26.26 | 26.34 | 26.39 | 26.51 | 26.47 | 26.54 | 26.64 |
2018 | 26.71 | 26.74 | 26.80 | 26.86 | 26.94 | 26.98 | 27.05 |
過去10年の平均時給は確実に上がっていることがわかります。最近では時給$27.05となっています。
平均時給を考察する
米国の平均時給は直近では$27.05となっています。 為替が大体110円くらいなので日本円で換算すれば時給が2,976円で、過去10年を見る限り右肩上がりに増えてきています。
インフレ率も2%程度で推移、時給も2017年7月と2,018年8月を比べると 27.05/26.34=2.7%アップとなっています。
つまりインフレ率が約2%で推移している中で時給はそれ以上に上昇しているのです。これは個人消費の伸びが期待できるまさに好景気といえるでしょう。
では日本は・・・日本のコレに相当するデータは見つけられませんでした。 ただ平均給与の推移をみると この10年でほとんど増えていません。 このため時給換算でも変わらないことが推測できます。
平均給与及び対前年伸び率の推移(国税庁資料)
日本は無理やりお金を突っ込んでインフレにしようとしましたが、収入が伸びてないのだから誰もお金を使うわけがない。(日銀も方針転換したみたいですが)、一方で米国はインフレ率を上回る時給の伸びが確認されているという状況です。
そしてインフレが進めばドル安に向い、結果更に経済成長へ・・・ということのようです。このように実際に身近な数字で見てみると 米国の規模というか好調度合いがよくわかります。
こう見ると、観光立国日本は実は海外から見たらかなり安い渡航先という見方がされているので、結果観光客が多いという可能性も高いです。
では米国への投資ですが、この様なときは調子に乗らずにリセッションについても準備を怠らないようにしたいと思います。
米国絶好調です。この様なときはレバレッジ型のETFが有効かもしれませんが、デメリットにも注意が必要です。

皆が持っているETF、保有額が大きいETFは一定の信頼がおけると考えます。

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