SPXLは正式には「Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF」、これはがS&P500の300%のパフォーマ ンス投資効果をめざすもので、レバレッジを300%効かせたETFということです。
楽天の取引ランキングTOP10に入る人気ETFですがレバレッジを効かせたETFなので誰にでもオススメというわけには行きません。
ただリーマン・ショック後の右肩上がりの状況では圧倒的なパフォーマンスを発揮しています。
「Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF」(SPXL)の概要
インデックスはS&P500なので組み込み銘柄などはSPY・IVVやVOOなどと基本一緒になります。 このS&P500は米国の代表的な大型株500銘柄で構成されているETFです。
このS&P500の3倍の値動きを狙うのがSPXLです。
目標倍率 300%
純経費率 0.95%
セクタ別構成比
セクタ | 構成比(%) |
情報技術 | 20.67 |
金融 | 15.68 |
ヘルスケア | 14.3 |
一般消費財・サービス | 12.95 |
生活必需品 | 10.42 |
資本財・サービス | 10.13 |
エネルギー | 6.77 |
公益事業 | 3.44 |
素材 | 2.84 |
電気通信サービス | 2.8 |
組み込み銘柄TOP10
組み込み銘柄 | 構成比(%) |
Apple Inc | 3.37 |
Alphabet Inc | 2.47 |
Microsoft Corp | 2.43 |
Exxon Mobil Corp | 1.93 |
Johnson & Johnson | 1.66 |
General Electric Co | 1.65 |
Berkshire Hathaway Inc | 1.48 |
Facebook Inc | 1.46 |
AT&T Inc | 1.34 |
Amazon.com Inc | 1.28 |
レバレッジETFの特徴
レバレッジETFですから当然リスクは大きくなります。また300%のリターンを得るため、その分経費もおおきくかかってきます。 また分配金にも基本期待はできません。 通常年に何回かある決算のときに分配金が支払われますが、過去配当の実績は殆どありません。
おおきく儲かる可能性がある一方で損失もその分大きくなる
・経費率が大きい
IVV の経費率 0.05%
SPXLの経費率 0.96%
・配当には期待できない
2010年以降分配金なし
SPXLのようなレバレッジを効かせたETFは他にも存在しますが、いずれもレバレッジの分リスクが大きくなることがネックとなります。
ファンドの取説にも以下のように記載がありました。
レバレッジド・アンド・インバースETFは、日次でレ バレッジのかかった投資目的の達成を目指すもの です。これは、レバレッジを利用しない運用方法よ りも高いリスクを伴うことを意味します。当ETFは、 日次ベースの投資目標を追求するため、1営業日を 超える取引期間においては、対象インデックスに連 動した値動きが期待できるものではありません。当 ETFは、全ての投資家に適した金融商品ではなく、 レバレッジのリスクを理解し、投資資金を積極的に 運用する投資家にのみ活用されるべきものです。
S&P500の300%の成績をめざすということは、100万円の投資に対して300万円投資したのと同じリターンが見込めるということ、それだけ早くリターンが得られるのと同じく、それだけ損失も大きくなるということになります。
経費率については0.95%とかなり高い設定がされています。 長期運用した場合の経費率は私は0.5%が限度と考えているのでかなり高い部類と感じます。
レバレッジETFのリスクを押さえるには
まあリスクを抑えてしまってはリターンもないので微妙なところですが、時間をうまく分散させるのが良いのではと思っています。
レバレッジETFといえど、ボラティリティが大きなETFであることには代わりありません。
なので一度に買わないで時間を分散させることは基本だと思います。
またレバレッジETFは市場がもつれ合うと徐々に価格を下げていく特徴があります。このため高値づかみをしてしまうと延々とさげていった挙げ句に元値まで戻らない可能性もあることを知っておきましょう。
SPXLのパフォーマンス
SPXLとIVVのチャートを見てみましょう。
SPXLとIVV過去6ヶ月のチャート
IVVに対してSPXLのチャートがおおきく動いているのがわかります。
SPXLとIVV過去5年のチャート
右肩上がりの相場では圧倒的なパフォーマンスを発揮しますね、IVVが5年で81.43%のリターンに対してSPXLは407.86%と圧倒的です。
現在の米国が右肩上がりに推移している状態ではSPXLは非常に魅力的なETFにうつります。 リスクが大きいので初心者にはおすすめできないということは変わりませんが、レバレッジETF意外に良いかもしれません。
米国のような右肩上がりの市場においてはSPXLのようなレバレッジETFは圧倒的なパフォーマンスです。 もちろん株式下落時にIVVなどよりは大きく値を下げます。
一般的には成長すると思ったときに短期での運用を行うETFと言われていますが、過去パフォーマンスを見ると米国で長期保有したくなるETFですね。
無論投資のメインにはしたくありませんので、ポートフォリオのスパイスとして組込むのはありなのかもしれないと思います。
米国の指標といえばS&P500と言われるほどメジャーな存在です。S&P500に連動するETFもたくさん用意されています。

人気のETF・皆が持っているETFを整理しました。 人気は参考ですが皆が持っているETFは米国の王道ETFがやはり多いですね。

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