iシェアーズ MSCIコクサイETF(TKO)は日本でETF保有率がトップ10に入る人気のETFです。 保有率がトップ10に入るということは実際にそれだけ買っている人が多いETFということ、どのような魅力があるのか確認してみます。
iシェアーズ MSCIコクサイETF(TKO)の概要
iシェアーズ MSCIコクサイETFは日本を除く先進国に分散投資するETF、ベンチマークは「MSCI KOKUSAI(コクサイ)インデックス」となっています。
この「MSCI KOKUSAI(コクサイ)インデックス」は対象は先進国24カ国となっていますが、米国の比重が6割を超え非常に大きなウエイトを占めています。
純資産総額 USD 147,446,689
資産分類 株式
発行済口数 2,200,000
取引所 NYSE アーカ
インデックス MSCI KOKUSAI(コクサイ)インデックス
保有銘柄数 1,317
過去12ヶ月分配金利回り 2.55%
経費率 0.25% (BlackrockHPより)
経費率が0.25%と他のETFよりやや高めに感じますが、それでも十分に安いレベルです。 また配当も2.55%と中々高い配当です。
TKOの資産構成
まず国別の保有率を見てみましょう。
なんと米国が66.90%と圧倒的に大きなウエイトを占めています。 先進国24カ国と言いつつ実はかなりの割合で米国の銘柄を組込んでいるわけですね。 米国銘柄の時価総額の大きさの結果でしょうか。
基準日 | 2018年8月22日 | ||
ティッカー | 銘柄名 | 保有比率(%) | 業種 |
AAPL | APPLE INC | 2.86 | 情報技術 |
AMZN | AMAZON COM INC | 2.07 | 一般消費財・サービス |
MSFT | MICROSOFT CORP | 2.05 | 情報技術 |
FB | FACEBOOK CLASS A INC | 1.09 | 情報技術 |
JPM | JPMORGAN CHASE & CO | 1.03 | 金融 |
GOOG | ALPHABET INC CLASS C | 1.01 | 情報技術 |
GOOGL | ALPHABET INC CLASS A | 0.95 | 情報技術 |
JNJ | JOHNSON & JOHNSON | 0.94 | ヘルスケア |
XOM | EXXON MOBIL CORP | 0.89 | エネルギー |
BAC | BANK OF AMERICA CORP | 0.79 | 金融 |
WFC | WELLS FARGO | 0.73 | 金融 |
組込上位を書き出してみましたが知っている企業はすべてアメリカです。
TKO資産パフォーマンス
TKO過去10年のチャートです。この間に基準価額が約42⇒67ドルまで上がっています。 ただしこのチャートは利益を再投資することを前提にしています。
つまりトータルリターン約59%です。
米国を代表するETFとして有名なVTI,VYMについても同様にトータルリターンを見て見ましょう。
VTIが過去10年で182.9% VYMで172.5% TKOが59%ですから明らかにビハインドしています。
配当は2.55%と高めなのでインカム狙いであれば良いのですが、インカムとキャピタル同時に狙えるVYMやパフォーマンスの良いVTIのほうが良い結果を出しています。
日本の場合は様々な国や地域に分散させたETFの方が人気があるようです。 VTとか一番人気ですから、そういう意味でTKOは先進国への分散投資がこれひとつできるので人気なのだと思います。
なお、「MSCI KOKUSAI(コクサイ)インデックス」は日本で人気が高く、これに連動するファンドはいくつか存在します。 EXE-i 先進国株式ファンドやMAXIS海外株式(MSCIコクサイ) 経費率もあまり差がないのでTKO直接ではなくファンドを購入する選択肢もあります。
経費率の違い
TKO 0.25%
EXE-i 先進国株式ファンド 0.32%
MAXIS海外株式(MSCIコクサイ) 0.27%
米国は先進国でありながらこれからも人口増加が見込まれており、これからも当面は経済の中心にあり続けるものと考えています。 なので米国中心にポートフォリオを組むのが良いのではないかおもいます。

定番の米国株式ETFのVTIです。

米国好配当ETF VYMとHDVを比較しています。

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