先月ですがSPDR ETFに、新商品19本のETFがラインナップに加わりました。 19本の内14本は超低コストの「SPDRポートフォリオETFシリーズ」、もともとETFの経費率はかなり低く抑えられていますが更に安いETFが登場、個人投資家としては嬉しい限りです。
なぜならば投資を行う上でこのコストは外して考えることはできないからです。投資で得られるリターンは予測できませんが、投資にかかる経費は既に決まっているのがその理由、投資先が同じであれば経費が安い方がその分将来のリターンがよくなるからです。
超低コストのSPDRポートフォリオETFシリーズ
まず、今回超低コストしてラインナップに加わった14本はこの様な経費率になっています。 詳細はこれから追々見ていきますが、今回はSPTMとVTI、経費率の差は0.01%SPTMが低く抑えられています。
ティッカー | SPDR ETF名 | ベンチマーク | 総経費率 |
SPTM | SPDR ポートフォリオ米国トータル・ストック・マーケットETF | SSGAトータル・ストック・マーケット指数 | 0.03% |
SPLG | SPDR ポートフォリオ米国大型株式ETF | SSGA大型株式指数 | 0.03% |
SPMD | SPDR ポー
トフォリオ米国中型株式 ETF |
S&P 1000R 指数 | 0.05% |
SPSM | SPDR ポートフォリオ米国小型株式 ETF | SSGA小型株式指数 | 0.05% |
SPYG | SPDR ポートフォリオ S&P 500 グロース株式 ETF | S&P 500R グロース指数 | 0.04% |
SPYV | SPDR ポートフォリオ S&P 500 バリュー株式 ETF | S&P 500R バリュー指数 | 0.04% |
SPYD | SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF | S&P 500R 高配当指数 | 0.07% |
SPDW | SPDR ポートフォリオ先進国株式(除く米国)ETF | S&PR 先進国(除く米国 | 0.04% |
SPAB | SPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF | ブルームバーグ・バークレイズUSアグリゲート指数 | 0.04% |
SPSB | SPDR ポートフォリオ米国短期社債 ETF | ブルームバーグ・バークレイズ米国社債1-3年指数 | 0.07% |
SPIB | SPDR ポートフォリオ米国中期社債 ETF | ブルームバーグ・バークレイズ米国社債中期指数 | 0.07% |
SPLB | SPDR ポートフォリオ米国長期社債 ETF | ブルームバーグ・バークレイズ米国社債長期指数 | 0.07% |
SPTS | SPDR ポートフォリオ米国短期国債 ETF | ブルームバーグ・バークレイズ米国国債1-3年指数 | 0.06% |
SPTL | SPDR ポートフォリオ米国長期国債 ETF | ブルームバーグ・バークレイズ米国国債長期指数 | 0.06% |
SPTMのパフォーマンスは?
SPTMのベンチマークは「SSGAトータル・ストック・マーケット指数」というもの、VTIが「CRSP USトータルマーケット・インデックス」と異なる指数ですが、米国株式市場の全時価総額を網羅するという意味ではほぼ同じと考えられます。
過去5年のVTI、SPTMチャート
過去5年のチャートはベンチマークが同じ?と勘違いするほど重なっています。 では配当含めたトータルリターンでは・・・
過去10年のVTI、SPTMチャート(トータルリターン)
これもほとんど差がありません。 数字で言えば10年間でSPTM+152.3% VTI+155.7% となるので 気持ちVTI有利というところでしょうか。
組込銘柄を確認する
SPTM,VTIいずれも米国株式を網羅するタイプなので大きな差は無いものと思いますが各HPで公開されている情報を比較してみます。
業種別構成比率(%) | ||||
SPTM | VTI | |||
金融サービス | 21.23 | 金融 | 20.50% | |
テクノロジー | 19.29 | テクノロジー | 19.4 | |
一般消費財・サービス | 13.87 | 資本財 | 13.4 | |
ヘルスケア | 13.21 | 消費者サービス | 13.1 | |
生産者向け耐久財 | 11.03 | ヘルスケア | 12.5 | |
生活必需品 | 6.47 | 消費財 | 8.5 | |
エネルギー | 5.98 | 石油・ガス | 5.5 | |
公益事業 | 5.02 | 公益 | 2.8 | |
素材・加工 | 3.78 | 素材 | 2.5 | |
その他 | 0.11 | 通信サービス | 1.8 |
若干の違いはあるもののかなり近いものになっています。
SPTM
VTI
アセットアロケーションや構成銘柄についても若干の違いはあるのが見て取れますが、パフォーマンスはほぼ同じであり、この部分はあまり気にしなくても良いでしょう。
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