少し前のニュースですが、「貯蓄から投資へ」との合言葉を元に政府と金融庁は様々な施策をうち徐々に投資の割合が高まってきたはずだったのです。 しかし日銀の誤集計にて33兆円ほど投信の比率を高めに計上していたので、実は投資の比率は下がっていたようです。
個人の金融資産の中から投信の保有率を5.8%から4.1%に下方修正、33兆円もの金額ですから政府や金融庁の政策にも影響を及ぼすハズです。
貯蓄から投資へ
政府と金融庁は「貯蓄から投資へ」の合言葉のもと、個人が持っている貯蓄を投資に振り向けさせるような活動を行ってきていますし、税制面では「NISA」や「積み立てNISA」、「子供NISA」といった制度を用いてサポートをしてきており、共通KPIという指標を用いて手数料を取るためだけの投資信託の締め出しにも躍起です。
その様な中で、家計における投資信託の割合がおおきく間違えていたことが判明、今までは右肩上がりだったのが実は2015年中頃からさがっていることが判明したということです。
まあ、集計ミスとはいえ33兆円とは税収の半分強の金額であり、ポカミスと言うにはあんまりですが、貯蓄からから投資への動きが進んでいるはずだったのですが実は進んでいなかったわけです。
新聞の論調は様々ですが、個人の金融資産の動向を図る指標がおおきく間違えていたわけで、進んでいるはずの「貯蓄から投資」が進んでいないのですから関係者はお怒りの様子。
まあ私としてはこれに関係なくコツコツと進めていくわけですが、政府や金融庁が税制面で優遇をしても、一大キャンペーンをしても、何をしても投資を始めない人はなぜか頑なに始めませんよね。
今までの商品は投資に値しない?
日本の投資環境は急激に良くなってきていると思います。 税制面で優遇されるNISA特に資産形成に向かない商品を外した積み立てNISAとか、
回転売買やテーマ型、毎月分配など評価の低い投資信託を共通KPIにより排除する動きとか・・・
更に個人で簡単に海外の株式やETFが簡単に買える環境が整い、更にべらぼうに高かった信託報酬も相当安くなってきています。
この様な中で投信の保有率が上がらないのはやはり、昔から貯金は正義、投資は怖いというイメージが刷り込まれているせいなのでしょう。

更に今年の共通KPI事前調査では投資信託を買っている人の46%の運用成績がマイナス、投資をしていない人たちに負のイメージが強烈に刷り込まれています。
投資信託の運用結果がマイナスとなった主な要因はテーマ型投資信託など手薄料が取れる商品を回転売買やして利益を得るビジネスモデルであることが金融庁のレポートでも指摘されており、今年から共通KPIが始まったからと行ってすぐに皆さんの意識は変わらないですよ。

日銀の集計ミスが、今後どの様な影響を及ぼすのかはわかりませんが、個人の意識や知識が変わらずに貯蓄から投資に進まないのも私個人にとってはどうにもできない話です。
無理に買わせて暴落でもしたら目も当てられません。 少なくともまずは家族の中で投資の市民権を得ないといけないので、ひたすらコツコツと実績づくり継続中です。
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