投資信託では46%が損をしている/損する要因を確認する

少し前に「金融庁 投信販売で共通指標を導入」ということで記事を書きましたが、そもそもなぜ投資信託をしている人の46%は運用成績がマイナスになっていたのか、少なくても2012年以降は金融緩和策が行われ日経平均も上昇しているのに・・・

昨日のニュースで「投資信託を販売する銀行や証券会社に対して、顧客の運用損益別の比率など3項目の共通指標を導入し、統一基準で算出・公表すること...

日経平均過去10年を見ると、2016年に落ち込みが見られますが、投資信託で分散投資をしているのですから長期間の運用であればほぼプラス、46%もの人たちがマイナスというのはすこし異常な状況だと思います。

ナゼその様な状況になっているのか確認してみました。

回転売買が多い

投資信託は組み込まれている企業の株価が反映されます。 そして基準価額はいつ上がるのか、いつ下がるのか、いつ購入したらいいのかタイミングを図るのは事実上不可能です。

このため購入タイミングを分散させた方が合理的、そして成長市場で長期運用を行えば、それだけでプラスになります。 それなのに46%もの顧客がマイナスということの原因は短期保有で次々と乗り換える回転売買が広く行われていることだと言われています。

回転売買は保有期間を短くキャピタルを狙うもので、顧客が望む形でキャピタルを狙うのであれば良いのですが、金融機関が売買手数料を得るために短期間での売買に顧客を誘導し手数料を得る手法です。

そして、投資信託全体の平均保有期間は3年未満という結果が出ているので、昨年の金融レポートでは回転売買が疑われるとされています。

投資信託とは

そもそも投資信託は「投資を信託する」わけですから、自分のお金を金融機関に託して投資を任せること、 投資が成功知れば投資家も金融機関もHAPPYということなのです。 なので投資家と運用会社で投資の目的が同じなのですが。。。

でも回転売買することで運用成績に関係なく金融機関は手数料収入を狙うことができます。 このため回転売買では投資家と金融機関の見ている方向が異なっています。

テーマ型の投資信託

テーマ型とは環体制のある分野を投資の対象とする投資信託で、昨年度の金融レポートに

「テーマ型投資信託」とは、高配当の海外株式、ハイイールド債等、話題性のある分野を投資対象とする投資信託のことを指しています。金融庁はこれらのテーマ型投資信託が売れ筋となっているが、人気のある時は基準価額が堅調だとしても、ブームが過ぎると基準価額が下がる恐れがあり、実際、そうした動きをしている投資信託も見られると指摘」

レポートの結論として

「結論としては、「過去の株式投資信託の販売動向を見ても、ブームに流され、株価のピークにおいて株式投資信託が最も売れる傾向が見られているが、個人投資家が安定的な資産形成を行うためには、こうした売買のタイミングを気にする必要のない、資金投入の時期を分散する積立投資を行うことが有益な方法と考えられる」

テーマ型は旬のテーマを投資信託にしているので、新規投入直後はパフォーマンスが良い事が多く、それが強力な宣伝文句となり顧客は回転売買に誘導されます。

当然 旬は過ぎていくのでそのうちに廃れてしまいます。 収益性が悪化していけば解約も増え、純資産が減っていきます。 そして解約した人は別のテーマ型を購入するわけです。

なお、解約した人に返すお金は投資信託に組み込まれた銘柄を売って資金を調達するので、売れるものから売っていくことになりますが、最後は売るに売れないものしか残らないという事になります。

毎月分配型投資信託

問題だと思うものの1つに毎月分配型の投資信託があります。 毎月同じ額の分配金が支払われるものですが、基本元本を取り崩して投資家に戻しているだけのファンド、資産形成には全く向きません。

問題は投資家がそのことに気が付かずに、気がついたら元本がおおきく減っていたと驚くケースが多いそうです。

何で タコ足の毎月分配という商品があるのでしょうか・・・素人目で見ても意味がわからないファンドです。 投資はお金を増やしたいと考える人がする...

金融庁では投資信託市場が成長しないのは顧客の利益を創造できなと考えているようです。 でもこれは商売の基本、顧客のニーズを実現できなければ衰退するしか無いわけなので、金融庁が推し進める共通KPI(key performance indicator)によってどれだけ改善されるのか注目です。

最後に2017年金融レポートより以下を抜粋させていただきます。

「3メガバンクグループと地域銀行において積立投資信託の販売額の多い銘柄を見たところ、3メガバンクグループにおいては、国内外の株式へ分散して投資する投資信託や複数の株式・債券等に分散して投資するバランス型投資信託が大半であるほか、毎月分配型投資信託の割合が低く、長期の資産形成を考える顧客のニーズを踏まえた販売に努めていることが窺われる。
一方、地域銀行においては、必ずしも長期の資産形成という目的にそぐわない、ブームに左右されやすいとされるテーマ型の投資信託の割合が高く、かつ、毎月分配型投資信託の割合も高いといった結果になった。」

つまり今は回転売買が当たり前の業界なのですね・・・

投資をしている人の80%はマイナスだそうです。ナゼなのかその心理を知ることで残りの20%になりましょう。

いままで約5年間セゾン投信から資産運用を初め、 いろいろと投資について勉強してきました。  そこで感じたことを一度まとめておきますの...

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