バブルは弾けてから「バブルだったんだ」とわかるといいます。 過去に何回かバブルの時期を経験してきましたが当時はまだ投資はしておらず、でもマスコミなどで不動産で1億儲けたとか、株で大儲けとか・・・かなり景気が良かったことを覚えています。
その当時儲けた人たちはコツコツというよりは、信用とレバレッジで全力投球した人たちが一気に儲かってバブル崩壊までは大成功を収めるわけです。
ウォーレン・バフェット氏は2010年に金融危機調査委員会(FCIC)が行ったへの行ったインタビューの中でバブルの原因について語っています。
私の元上司ベン・グラハム(Ben Graham)氏は、50年くらい前にある見解を話してくれた。以来、彼の言葉がずっと頭に引っかかっていたが、今、それが証明された。
彼は『投資では、虚偽の前提よりも、健全な前提を信じている時にこそ、大きな問題が生まれる』と言っていた。
もし、月は緑色のチーズでできているという前提があれば、それが馬鹿げているとすぐに分かる。だが、株式は債権より儲かるという前提はどうだろう。実はこれが(1929年の)バブルの原因だ。人々は株は上がり続けると考え、その前提に限界があることを忘れてしまった。・・・
虚偽の前提は明らかに間違いとわかるもの、健全な前提というのは、例えば経済が発展すれば株価が上がるのはとても当たり前で健全なものという事ですね。
そして当たり前で健全であるがゆえに周りが儲かっていると「自分も儲けたい、チャンスを逃したくない、取り残されたくない」と徐々に限度をわすれてしまうのがバブルの原因と答えています。
バブルに巻き込まれる心理
バブルはその真っ最中は誰もバブルと思いませんし、バブルと言われても気にする人はあまりいないかもしれません。
例えば2017年は右肩上がりで強気の相場が続いていましたし、2018年の1月に調整があり「バブル」が弾けた?暴落するか? とヒヤヒヤしましたが、既に市場は上昇を続けています。
いつかはバブルは弾けると思いつつも なかなか弾けない。 ヤバイかもしれないけど大丈夫だった。 という様な事が繰り返されて徐々に慣れて強気になっていき、今がバブルの真っ最中だとしても、あまり気にしなくなってしまうのだと思います。
さらに「周りが儲けているから」という心理がおおきく作用して暴落に備えるということを忘れてしまうのかもしれません。
そろそろヤバイと考えたほうがいいのでは
2000年前後のITバブル、そして2008年のリーマン・ショック このタイミングを考えると2016年のチャイナ・ショックは本来もっと大きかったのかもしれませんが、すぐに回復して株価は最高値を更新中です。
S&P500チャート(最大)
過去10年に一度は暴落する局面が発生しています。 現在はまだリーマン・ショック後の金融緩和の真っ最中ですが、既に米国では金融引き締めに入っていますし、そろそろ何かあってもおかしくないと考えるべきですね。
バブルが発生する要因とは
一般的にバブルが発生する要因は「好景気」・「低インフレ」・「低金利」と言われています。 景気が良ければインフレが進み、金利もつられて上がります。
しかし、好景気でも原油価格の下落や通販などの電子商取引が発達すると、インフレ率が低水準で推移し過度な金融緩和が続く場合があります。 これによりバブルが引き起こされるというのです。
すでに専門家の間でもこの様な条件は成立しており、既にバブルが発生していると考えている人は多いといいます。 となれば強気相場に踊らされるのではなく自分のポジションをしっかりとって暴落する相場への備えを考えなければなりませんね。
周りが儲かっているという焦りの心理、これが冷静にそろそろヤバイかもという冷静な判断を妨害。 そして弾けそうで はじけない相場の影響が投資家を強気にさせていく そして未だ高値を更新し続ける相場とリーマンショックからすでに10年 だんだん怖くなっていきますね。
FRBも利上げを実施しはじめましたが、市場にはたくさんのお金が溢れているものと想像します。 金融緩和の影響で資金が大量に市場に投入されていることを考えると 次に暴落し始めたらかなり大きなものになるような気がしませんか?
このようなことを考えると自ら決めたルールに従ってCASHポジションを取りつつも、黙々と積み立てを継続したいと思います。 もちろんこの先数年でバブルが弾けると言い切ることはできません、もし強気のポジションをとっているのであればリスクに備えることは大切なことだと思います。
バブルが発生する前に何をしたら良いのか、どのくらいまで下落することを覚悟しなければならないのかの考察です。

8割もの人が投資で村をすると言います。そしてその理由は相場に踊らされてしまうことだと思います。

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