国内のファンドの中でも有名なひふみ投信、昨年2月にTV「カンブリア宮殿」について紹介されてプチブームになっているようです。
テレビで紹介されたからでしょうか、最近は下がったことに対する不満のTweetが多くみられ良くも悪くも盛り上がってるようです。
気になったので一体どの様なファンドなのか調べてみます。
ひふみ投信プロフィール
ひふみ投信は主に日本の成長企業に投資、パフォーマンスは素晴らしく過去5年の実績を見ても2倍以上と日経平均の1.5倍を遥かに超える運用結果です。
運用方法はアクティブ、信託報酬はかなり高めの1.0584%(税込み) まあアクティブ運用なので仕方ない気がします。 しかし日本の市場にてこれだけパフォーマンスに差がつくとは、成長株に投資する戦略が功を奏したということですね。
過去5年ひふみ投信と日経平均
何を騒いでるの?
次に過去3年のひふみ投信の純資産額を見てみます。 2017年の2月より前は純資産額が370億円位ですが、その後に急増して1,300億まで急増しています。 TV放送をみて飛びついた人たちが多かったことが想像できます。
純資産も増加し、過去の運用成績も申し分なく まさに出来過ぎというレベル、ここまで見る限り、ナゼ盛り上がっているのかよくわかりません。 そこで少し調べてみると、どうやら原因らしきものを発見、以下のチャートは日経平均とNYダウ、ひふみ投信を並べて 過去1ヶ月の推移を見たものです。
7月末から日経やNYダウが下がらないのにひふみ投信だけ約4%落ち込んでいます。 多分これを取り上げて大騒ぎしているように思います。
でもひふみ投信はアクティブ運用なんだから市場平均とは異なる動きをして当然なんですけどね・・・
NYダウも日経平均も市場の指標、ひふみ投信はアクティブファンドなのでこの市場平均よりも高い運用を目指します。 このため一般的な指標とは異なる動きをしますし、数ヶ月という短い期間でも常にプラスはありえません。 5年、10年したときに大きな差になっている事を期待すべきです。
しかし世の中には短時間でお金を儲けたいと思う人が多いことの裏返しでもあり、中々興味深い・・・その様な人たちの期待の大きさがこの騒ぎになっているものと思います。
ひふみ投信ちょっと気になること
多少心配なのが(私が心配してもしょうが無いのですが)ここ1年半で急激に純資産が増え3倍以上になっています。 この3倍もの純資産をさばききれる程の成長株が日本にあるのだろうか?ということ。
資産構成比を見るとTV放送があったときには海外株式は0%でしたが、この1年半で10%まで増えています。 つまり資金の投資先を海外成長株まで拡大していることがわかります。
いずれにしてもパフォーマンスもよく要検討のファンド、託報酬だけが1%と高くネックですが要注目のファンドです。
アクティブ運用のファンドでインデックス運用よりも良い成績を挙げられるものは全体の2%しか無いそうです。 しかしインデックス運用であっても絶対に儲かるわけではありません。

金融庁は投信販売に指標を導入しました、なんと運用損益率がほぼ半分でマイナス。

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