投資において、その運用方法はおおきくインデックス運用とアクティブ運用に別れます。大昔はアクティブ運用が良いとされてきましたが、過去の運用実績から結局は市場平均をめざすインデックス運用の方が成績は良いと言われています。
市場平均に対して長期間勝ち続けることはプロでも難しいからなのです。
インデックス運用
日経平均などの指標に連動するように運用する方法です。例えば日経平均に含まれる225全銘柄を組み入れる運用です。
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アクティブ運用
ベンチマークとなる指標に対してさらに厳選した銘柄を選び、組込割合などを調整することでリターンを最大化させる運用です。
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ファンドマネジャーならいざしらず、個人情報投資家で長期運用するのであればインデックス運用が最適とされています。
インデックス運用は儲かるのか?
インデックス運用はベンチマークとなる指標が存在し、それに連動するよう銘柄を組込んでいます。
ということは成長市場の指標に連動するETFやファンドに投資すれば儲かりますし、逆に成長が鈍化している市場では投資資産の伸びも鈍化、市場が縮小するような国や地域などに投資をしても儲からない事がわかると思います。
インデックス運用に限らずですが成長市場へ投資しないとなかなか儲かりません。
このチャートは過去の日経平均です。
リーマンショックからアベノミクスがまでの約5年間は全く上がっていません。 もし日経平均をベンチマークにするファンドを保有しアベノミクス前に売却したとすれば、長期運用したとしてもマイナスという結果になります。
逆にアベノミクス前から購入した場合は相場の上昇に従って価格が上がっています。
これは米国のS&P500 過去10年のチャートです。リーマンショック以降右肩上がりで伸びており現在は10年前の2倍を超えています。
つまりS&P500をベンチマークとしたETFや投資信託を保有していれば、インデックス運用で資産が倍以上になったことがわかります。
インデックス運用はリスクが小さくといわれますが、あくまでも市場が成長しなければ儲かりません。 例えばリーマンショックでマイナスになってもじっと我慢して持ち続けて市場が成長するのを待ち、マイナスのうちに資金をできるだけ投入しておく強い精神力が必要になる訳です。
インデックス、長期運用、定期積み立て のセットが望ましいのは強い精神力がなくても気がついたら市場が成長し、儲かっていた・・・という状態を作りだせるため、このため投資初心者におすすめという事だと思います。
また米国株式に注目する理由に、やはりドルは強く長い目で見ればチャートは右肩上がりに推移しているからです。 このためインデックス投資を考えるのであれば米国市場を抜きには考えられません。
成長市場について
では成長する市場とは何なのか? 一番わかり易いのが人口、つまり人口が増える国や地域は、使うお金も増えるので経済規模が拡大するというものです。 その他にも資源とかいろいろありますが、基本は人口でしょう。
新興国の労働人口の推移をまとめたものがありましたので紹介します。
(SMBC日興証券)
基本先進国は少子化が進み、人口が減少する傾向にあります。 このため人口に注目すると自ずと新興国ということになるのですが、新興国であっても継続的に人口増加が予想されている国は多くはありません。
人口増加が予測されている国の株式に分散投資しているファンドなどがあれば要注目ですね、ただカントリーリスクや為替変動リスクをどう見るか・・・
米国は経済が強く長期で見れば右肩上がりと書きましたが、注目される理由に人口の増加が予測されていることがあります。 となるとまずは米国を投資の中心に構えるか、世界全体に分散等を考えるのがまずは基本だと思います。
実際に買われている米国ETFランキングを整理しました。 銘柄選びの参考になるかと思います。

ETFは投資信託と株式のいいとこ取り、インデックス運用をするならばETFで運用するのがおすすめです。

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