報道によると2018年中にあと2回(計4回)の利上げが決定されたようです。つまり金融政策の引き締めにかかっているということ、この様な状況では リスクをとった行動は差し控えておかなければならないものと思います。
利上げをするということは加熱しすぎた市場をクールダウンさせるようなものだと思いますが、この舵取りがうまく行けば良いのですが、そうでなければ少なからずとも景気後退を招く恐れがあるからです。
2018年1月からしばらくチャートが落ち込みましたが、すでに何事もなかったように上昇を続けています。
S&P500過去1年
この為、強気の方も多いかと思いますが長期に渡ってチャートを見てみるとITバブル、リーマンショック、チャイナ・ショック時にチャートの落ち込みが確認できます。
こう見るとITバブルやリーマンショックがいかに大きな暴落であったのかがわかります。 2016年のチャイナ・ショックなど大したことがなかったようにも感じます。
ちなみに世界恐慌はリーマンショックの倍の規模だったらしいです。
このチャイナ・ショック以降の急激な伸び、今までの暴落のタイミング、そして米国の利上げ・・・と考えていくと 暴落局面は考えておかなければならないと思います。
リスク許容度を考える
株価がどのくらいまで下がるのか、リーマンショックが一つの目安と考えています。 このときに株価は約半分になり、回復までは5年位の期間を必要としました。 チャイナ・ショック時は約1割下落、1年で元にもとどしています。
あとは為替も考えなければなりません。 米国で景気の後退が起きれば世界中に影響します。 リーマン・ショック後、日本は景気回復に遅れ 結果円高に推移し1ドル80円まで円高に、約30%の円高です。
(世界経済のネタ帳より)
リーマンショック級を目安に考えると株式の評価額は約半分に、そして日本経済は回復が遅れて他国に遅れをとれば円高に推移すると考えています。 つまり円換算では70~80%落ち込むものと想像します。
ここまでの暴落はめったにないものと思いますが、2000年からのITバブルや2008年のリーマンショック、それから10年ほぼ順風満帆だったわけですからそろそろ・・・と思うのは私だけではないでしょう。
このため利上げがきっかけで急落しなければ良いな・・・と思います。 そして暴落時には70~80%も減ったとしても受け入れなければならない環境を作らなければならないのです。
どの様な対策をするか
少なくとも投資資金と生活資金をしっかり分けておく必要があるでしょう。
例えば100万円の資金を米国へ投資し、それが暴落によって20万円まで評価額が下がったら、流石に利益を確定させるわけには行かないですからね。
具体的には教育費など近い将来使う予定のあるお金は投資には回さないことです。 ここがしっかりできている前提で、一般的ですがCASHの比率を上げる・株と逆位相の債権に投資する、そして暴落したら安価な株を買いましていくわけです。
心の準備も必要
私は実際にチャイナ・ショック時に20~30%くらいの下落を経験しましたが、数年後に戻るとわかっていても、精神的には穏やかではなかったです。
このときはひたすらチャートを見ないようにしていました。 なので今後リーマンショック級の暴落もありうる、そのときは円換算で最悪70~80%まで評価額が下がることを覚悟しておかないと きっと焦って正しい判断ができなくなると思います。
そして株価も5年もあればある程度は戻ると知っておけば落ち着いていられるでしょうし、その間に安価な株を買い進め、円高が進めば円をドルに両替して淡々と買い増せばいいわです。
株が暴落したときの準備は、暴落してからでは遅く日頃から暴落をイメージしてCASHポジションを取りつつ、そして心の準備を進めなければなりません。 これは自分への戒めでもあります。
CASHの割合をどのように決めるのは人それぞれの考えによります。 そこで一般的な考え方をまとめています。

CASHポジションを持つということはお金を何処かに持っておかなければなりません。 普通預金や定期預金の他にもお得なCASHの置き場所はあります。

株価が暴落したら買いますのが基本だと考えています。この絶好の買い場の基本は4パターンと言われます。

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