大人気ETF/VOOとVTIの違いを整理する

株式投資
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米国ETFの中でも人気の高いVOOとVTI、どちらが自分にあっているのか選ぶのを悩む方も多いと思います。

これらのETFはベンチマークが異なりますのでパフォーマンスも異なってきます。ただ経費率は同じく0.04%なので、それぞれの投資フォーカスについて、過去のパフォーマンスについて考察してみたいと思います。

投資フォーカス

VOOとVTI投資スタイルについて大型・中型・小型株とバリューとグロースについて表にしたものがバンガード社のHPに掲載されていたので比較してみます。

VOO投資スタイル
VOOは米国を代表する大型株500銘柄で構成されています。 時価総額は米国の80%をカバーするS&P500がベンチマークです。 直近で黒字の優良企業500に絞ったベンチマークでリターンが期待できます。

 

VTI投資スタイル
VTIは米国の大・中・小株式全体 且つ バリュー株やグロース株を網羅して組込んでおり、グラフでは以下のようになります。 米国のほぼすべての株式を組込んでおり まさに米国全体を買う というようなETFです。

 

パフォーマンスを比較する

VOOとVTIのパフォーマンスを比較してみましょう。 米国全体を買うVTIと大型株の中でも優良企業に絞ったVOOでどの様な違いがあるのでしょうか?

VOOは比較的新しいので同じベンチマークのSPYとVTIを比較しました。

過去20年のチャート

過去10年のチャート

 

過去5年のチャート

5年ではほとんど差がありませんが、長期になるとVTIの方がパフォーマンスが良いという結果が出ています。 組込銘柄から考え、VTIには中小株式が組み込まれているので そのパフォーマンスが良かったからではないかと推測します。

多くの銘柄を含むVTI、多くの銘柄を組込んでいるためリスクの分散がはかれているものと考えられますが、それでいてVOOと経費が同じ0.04%というのは驚異的な安さと言えるかもしれません。

 

一方でVOOは直近で黒字の優良銘柄を組込んでいるETF、こちらのほうがリターンが大きそうですが、過去20年を見ると米国全体のほうがリターンが良いという結果が出ています。

 

トータルリターンで比較する

今まではキャピタルゲインについて着目してきましたが、配当金再投資も含めたリターンをみるとどうなるのでしょうか? なおVOOは同じベンチマークのSPYを利用しました。

過去20年のチャート

過去10年のチャート

過去5年のチャート

配当金再投資まで考えると明らかにVTIの方が長期運用で有利であることが見て取れます。 VTIの中型、小型株の組込割合は30%程度とはいえ無視できない存在なのでしょう。

 

ここまでの判断ではVTI有利、今後どの様になっていくのかはわかりませんが過去10年、5年を見ても配当含めたトータルリターンはVTIのほうが気持ち大きいという結果が出ています。

米国におおきく分散投資するのがVTI、大型優良株に限定して高パフォーマンスを狙うのがVOOということですが、過去のパフォーマンスではVTI有利という感じですね。

VOO
米国大型株の中からパフォーマンスが良い銘柄500を組込む、過去のパフォーマンスではVTIの方がやや高い。
VTI
米国全体の大・中・小型株 約4000銘柄を組込む、VOOよりも分散投資をしている。

一言で言えばこの様な感じでしょう。 もし分散を気にするのであれば更に世界中に分散投資するVTもあります。

 

これらVT、VOO、VTIは日本での人気1位~3位を独占しています。

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