今年はじめから株価が低迷し調整局面に入ったとかいろいろと言われていますが、すでにチャートを見ると右肩上がりに動き始めているように見えます。
さすが米国経済は強いということですが、暴落は何時起こるかわかりませんし、そのときに備えておかなけらばならないということです。
投資をする上で重要な考え方にリスク選好度とリスク許容度があります。 今回はそれらについて整理してみたいと思います。
リスク選好度とリスク許容度
リスクについては投資家がどれだけリスクを取りたいか、どれだけリスクを取れるか という2つの要素を考えなければなりません。
どれだけリスクを取りたいか
これはリスク選好度です。 取りたいか…ということは投資家個人の性格によるところが大きく、リスクを取ることに積極的か保守的かという心理的で主観的な要素です。
つまり値下がりしたときにビビって焦ってしまう気持ちのことだと思えばいいです。
どれだけリスクを取れるのか
どれだけリスクを取れるのか・・・という事、家計の状況から客観的に計測できます。損失が出たときにそれを補うことができる収入や貯蓄があればリスク許容度があるわけです。
生活費を投資に回しているのであればあまりリスクはとれませんし、投資しているお金は生活費から切り離しているのであれば大いにリスクは取れることになります。
リスク選好度
気持ち的に株価が下がって資産が目減りしたときに、気持ち的に焦ってしまうレベルのことなので、生活費に影響があるなしにかかわらず 例えば100万円を投資し80万円まで下がったとして、20%の下落に対してビビってしまい平常心を保てないのであればリスク選好度がそのくらいということです。
長期投資では対象せずに市場にい続けることが成功の秘訣なので、ビビって冷静でいられないレベルの投資は避けるべき、株式の保有比率を下げるべきということになります。
でもリスク選好度は慣れによる要素も大きいと思っています。 例えば私の場合チャイナ・ショック前にタイミング悪く買い込んでしまい、その後20~30%ほど下落
かなり落ち込みましたが、しばらくしたら慣れてしまい気がついたら10~20%プラスに・・・つまり損失が出たときに慌てるのかどうかは慣れの要素が大きいのです。
少額からいろいろと経験を積むことでリスク選好度を下げ、常に投資で冷静にいられる状態を作ることが重要です。
リスク許容度
リスク許容度は客観的に株価が下がったときに、それを補填する収入や貯蓄があるのか?ということになります。 補填できる率がリスク許容度のマックスと考えればよいかと・・・
例えば100万円を投資し80万円まで下がったとして、そのお金を近い将来使う予定があるのであれば別の収入など差額20万円を補填しなければなりません。 この補填ができなければリスク許容度が20%程度未満ということになります。
以上よりリスク許容度は年齢や所得だけでなく世帯として収入と投資額を考える必要が出てきます。
しかし、生活費と投資を分けている場合は話が違ってきます。 例えば生活費と投資を行うお金を全く切り離しているとすれば投資しているお金が仮に90%減ったとしても生活には影響が出ないのでリスク許容度的にはOKということになります。
近い将来使うかもしれないお金を投資にまわしている
しかし、近い将来使うかもしれないお金を投資に回している場合はリスク許容度を考え銘柄を考えなければなりません。つまり全て株式にしてリターンマックスを狙う とかがし難くなるわけです。
この場合は株式と債権を組み合わせてリスクを小さくする、投資そのものに回す金額を減らして生活費と投資を分けるなどの工夫をしないと、リスク許容度を超える投資をしてしまいます。
リスク許容度を超えた投資をしていると、株安のときに現金化しなければならない可能性があり、投資の効果も半減ということにもなりかねません。
このため、若く近い将来使うお金があまりないときはリスクをとってすべて株、個別株などで元金を増やし、家族が増えたりしたら出費も増えるのでリスク許容度を下げた運用、投資よりも貯蓄の割合をふやしたり・・・という調整が必要になるのです。 もちろんここは人それぞれなので各々考えてみてください。
リスク選好度は少額からの慣れ、リスク許容度は生活費と投資を完全に分けて運用すること、家族が増えて生活費がかさむような環境になったら積立額を減らず、投資したお金は解約しない・・・と考え実行できれば10年後、20年後のリターンは期待できると考えています。
投資はマインドは大切だと思っています。 収入を複数持つことでリスク分散とリスク許容度を上げることが必要です。

自らの生活費をどうするのか自分の頭で考えることも大切なことです。

自らが情報を集め、実行しなければ損をすることにもなりかねません。

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