ポートフォリオ CASHの割合はどう決める?

おもうこと
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投資を行う上でポートフォリオ上のCASHの割合を管理することは大切と言われます。 ポートフォリオの上と書いたのは日々の生活の中で使う予定のあるお金をCASHポジションとすると話がおかしくなるので、生活に必要なお金はカウントしません。

たとえば家計におけるお金は大きく3つに分けたほうが良いと言われていますが、「日々生活するためのお金、近い将来使う予定のあるお金、それ以外」

 

日々生活するお金:
毎月使うお金x数カ月分 つまり月に20万円生活費にかかるのであれば例えば3ヶ月を掛けて60万円、数ヶ月と言うのは怪我や病気、働けなくなった時のためにリカバリーまでにかかる月数、これを生活するためのお金としてキープするのが基本です。

近い将来使う予定のあるお金:
子供の学校や引っ越し等 数年後には使う予定があるお金、今はまだ貯まっていなくても計画的に貯めなければならないお金です。

それ以外:
日々の生活費や近い将来使う予定のあるお金を差し引いたものが投資に回せる原資とします。 逆に言えば若いうちは日々の生活費を抑えてでも投資に回せるよう節約や収入を増やす努力が必要ということになります。

CASH割合の考え方

投資の目的はリターンを得ることなので、株価が上がりきったときに現金比率は0%、逆に下がりきったときに現金比率が100%なのが望ましくなります。

それが実現できればパフォーマンスが最大になるわけです。 でも当然ですが、このようなことを予測して実行することはできません。 そこでこれに近づけるための方法がいくつかあるようなので整理してみました。

年齢によって調整する
現金比率をつねに株式100%とする
市場の状況を見ながら調整する
インカムをそのまま積み上げる

年齢によって調整する:

若いうちは大損しても収入によるリカバリーが可能なのでリスクは大きく取り、年をとると損をするとリカバリーできる時間がないのでCASHの比率を上げる。

といったもので有名なところではCASHの比率を「100-年齢」とするというもの。

投資を始めた当初はなるほどと納得していましたが、最近は違和感があります。 リスクの許容度は年齢に比例すると言うよりも、その人の状況、環境などの影響が大きいものと思うからです。

多分生活費と投資にかけるお金をわけずに考えればそのとおりかもしれません。

現金比率をつねに株式100%とする:

将来は予測できないのでリターンマックスを狙うという考え方です。 例えば米国株式の平均リターンは6~7%と言われています。

短期間の運用では上げ下げはあるものと思いますが長期運用ではおおよそこのくらいのリターンが得られることになります。

生活費と近い将来使うお金、そして投資を分けて考えられるのであれば一番効率がよい方法だと思います。 そして暴落があったときでも絶対に売らずに、少しでも買い増すことで景気が回復したときに大きな成長を享受するわけです。

市場の状況を見ながら調整する:

例えばリーマンショックの暴落によって株価が半分に減ってしまいましたが、その後2~3年でかなりもとに戻しています。

つまり暴落時に現金比率を0%に近づけ、もとに戻してきたと思えば現金比率を上げていく方法です。 文書に書くのは簡単ですが正直難しいでしょう、ベテランの方向けの方法ですね。

 

暴落したので買ったとしても更に下がり続けることになりますし、戻してきたとおもって売ってもその後更に株価が上がるので、数回に分けて購入や売却する時間分散が必要となります。

インカムをそのまま積み上げる: 

暴落があったときから次の暴落までは時間がありますし、時間が経てば暴落の可能性が起きやすくなる事を前提に・・・

暴落してからのインカムを積み上げCASHの割合を少しづつ上げていく方法です。 例えば配当2%で10年積み上げるとCASHポジションが総資産の約20%になります。

 

また暴落があってから次の暴落までに時間があるとの考えですから、暴落後は株式100%を10年、その後債券を組み合わせる なんて作戦も立てられます。

 

幾つかCASHポジションを決める方法をまとめてみました。個人的には最後の「インカムをそのまま積み上げる」方法が一番良い気がします。

更に株式100%の期間を一定期間もうけることでリターンも最大が狙えますし、米国株式は基本長期運用では右肩上がりに推移していることを考えれば一番合理的な気がしませんか?

 

いずれにしても非リスク資産であるCASHをどのように持ち、運用するのかは投資戦略を決める上でも重要な要素です。 単純に20%あればよい・・・というのではなく 時期が環境によって適切なCASHの比率は変わることを意識して戦略を考えていきたいと思います。

 

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