LQDは「iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF」 米ドル建ての投資適格社債と同等水準の投資成果を目指します。
米国の格付けが高い社債にまとめて投資するETFなので、政府系のETFであるAGGやBND肉れべればやや信頼性が劣るイメージですが、1800以上の銘柄に分散投資しているので、分散としては十分なレベルだと思います。
Markit iBoxx米ドル建てリキッド 投資適格指数
また分配金の利回りが約3.3%とAGGと比べれば高くなっています。 また経費率も0.15% AGGの0.05%と比べればやや高いと言えますが、0.15%でも十分に安いレベルと言えます。
では組込銘柄上位を見てみましょう。
組込上位10銘柄(2018年07月18日 現在)
銘柄名 | 業種 | 保有比率(%) |
VERIZON COMMUNICATIONS INC 144A | 通信 | 0.59 |
ANHEUSER-BUSCH INBEV FINANCE INC | 非景気循環間消費 | 0.45 |
ANHEUSER-BUSCH INBEV FINANCE INC | 非景気循環間消費 | 0.42 |
GE CAPITAL INTERNATIONAL FUNDING C | 金融法人 | 0.41 |
BLK CSH FND TREASURY SL AGENCY | キャッシュ等 | 0.35 |
CVS HEALTH CORP | 非景気循環間消費 | 0.33 |
CVS HEALTH CORP | 非景気循環間消費 | 0.32 |
ANHEUSER-BUSCH INBEV FINANCE INC | 非景気循環間消費 | 0.25 |
GOLDMAN SACHS GROUP INC | 銀行業 | 0.24 |
BANK OF AMERICA CORP | 銀行業 | 0.23 |
資産構成(2018年07月18日 現在)
業種 | 保有比率(%) |
銀行業 | 27.88 |
非景気循環間消費 | 19.06 |
通信 | 11.64 |
テクノロジー | 10.3 |
エネルギー | 9.87 |
景気循環消費 | 7.26 |
保険業 | 3.4 |
資本財 | 3.24 |
電機 | 2.04 |
素材 | 1.84 |
輸送 | 1.12 |
金融法人 | 0.72 |
証券会社・資産運用会社 | 0.48 |
不動産投資信託 | 0.47 |
天然ガス | 0.3 |
無保証政府出資 | 0.19 |
キャッシュ等 | 0.13 |
他の各種公益事業 | 0.05 |
他の各種金融サービス | 0 |
米国を代表する大企業がたくさん並んでいますが、銀行業が27%というのも特徴になっています。
信用格付け
信用格付け | 保有比率(%) |
キャッシュ等 | 0.13 |
AAA | 2.75 |
AA | 7.96 |
A | 42.42 |
BBB | 46.57 |
BB | 0.18 |
格付けで見ると「A・BBB」で約90% その分 分配金の利回りが約3.3%と高いのでしょう。
LQDのパフォーマンス
債権ETFのLQDですからAGGとトータルリターンを比較をしてみました。
EPIトータルリターン(過去11年)
過去11年のLQDのトータルリターンはプラス77.2% AGGが52.9%ですからパフォーマンスはLQDの方が明らかに上です。 その分格付けが低めですが25%の差をどう見るかです。
また過去10年のS&P500のリターンが7.31%であることを考えるとLQDのパフォーマンスは中々のものだと言えます。
また、リーマン・ショック時の値動きを見てみるとAGGが一時的に落ち込みましたが、すぐに回復しています。 それに対してLQDは元のレベルに戻るまで2年ほどかかっています。
リーマンショック級の暴落に対して備えるのであればAGG、とにかく価格の変化を気にしないで長期保有をするのであればLQDという感じでしょうか?
米国債権といえばAGGかBNDと言われるほどメジャーな存在です。政府系の債権が多いので安心できますが、パフォーマンスから言うとLQDも魅力です。 ちなみにAGG、BNDはベンチマークが同じなのでパフォーマンスは一緒です。

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