老後に必要な資金は**万円/という発想はおかしくないか?

「老後に必要な資金は2~3千万円」というような記事や本よく見かけます。 でもこの手の記事を見るたびにすごく違和感を感じます。

もちろん年金額から生活費を差し引いた分を貯金を切り崩して対応せざるを得ないという考えはわかりますが、これってものすごい閉塞感ないですか? この考え方って貯金がなくなったら生活できない事が前提ですよ。

貯金よりも大切なのはキャッシュフロー、このキャッシュフローの中でどのように資産を持つか、ということが大切だと思っています。

貯金をすることのリスク

老後資金としてお金を貯金しておく事は正義、貯金が当たり前のような雰囲気が世の中にあふれていますが、ほんとにそうでしょうか?

でも貯金は、貯金をした人しか損をしない仕組みであることがあまり知られていない気がします。

一番のリスクはインフレリスク、米国ではすでに金融政策で2%のインフレが実現し、欧州でも1%強のインフレを実現させています。 ご存知の通り、これは年に2%づつ貯金が減っていくことを意味しています。

日本でも日銀が2%のインフレ目標で市場にお金をばらまいています。 ただ若い人の収入が低いためか中々インフレにはすすんでいません。 しかし将来的には日本でもインフレは進んでいくはずです。

そこでもし、1億円の貯金があったとして毎年2%のインフレが進むと貯金の価値がどのくらい減るのか計算してみました。 (横軸が年、縦軸は万円です)

年2%のインフレが進めば、1億円が 10年で約8100万円、20年で約6700万円、30年で約5400万相当の価値に下落します。

インフレ率2%は日銀の方針ですから基本的にインフレは進む方向で貯金は目減りすることが決まっているわけです。

一度に多額のお金が必要なわけではない

月の生活費が例えば30万円だったとすると、年に必要なお金は360万円です。 たとえ1億円持っていたとしても、その殆どは使いません。 これを貯金でもつとインフレにやられて目減りします。

つまり、1億円の貯金を持つことが重要なのではなく、毎月30万円入ってくることが重要、この毎月30万円入ってくる仕組みをどう作るかが生活を安定させるための肝なんです。

この毎月入ってくるお金と出ていくお金、つまりキャシュフロー これを意識することが大切になります。

こう考えると、老後に必要な貯金の額をいくら議論しても答えはなく、キャッシュフローからお金の問題を考えなければならないのがわかると思います。

キャッシュフローが入ってくる仕組みをどう持つか?

高度経済成長期であれば貯金でも年利5%の運用ができたので、貯金も資産でありキャッシュフローとして十分な機能を果たしましたが、現在は貯金は資金を産まずインフレリスクだけがのこっている状態であることはご説明しました。

つまり貯金をした人だけが損をする状態になっています。

大切なのは貯金の額ではなくキャッシュフロー、お金を生み出す仕組みをどのように作るのかを自らが考えてキャッシュフローを得るため、勉強したり努力をすることが大切ということです。

ではキャッシュフローとしてお金を生み出す仕掛けをどうやって持つのか?、どうやってキャッシュフローを増やすかですが、「投資の勉強をして配当金を狙う、マンション経営を考える、 また生活費のかからない地方に住む・・・」 などなどいろいろな考えが出てきます。

残念ながらこうすれば満足できるキャッシュフローを得ることができる、という答えはありません。 具体的にどうすれば満足できるレベルのキャッシュフローを得られるのかは人それぞれ考えなければならないとなります。

過去の高度成長期、皆と同じことをしていれば儲かったという 比較的答えが見えた時代でした。 このためキャッシュフローなど考えなくても良かったわけですが、 これからは皆と同じことをしているとみんなで沈んでいく時代であることを意識し、自らがキャッシュフローを考える必要があります。

このため、若いうちから多少のリスクを取りつつ投資に慣れることは重要、すでにリタイヤ間近でも時代が変わってきたことを意識し自らがキャシュフローを考えなければいけない時代です。

自らがキャシュフローを・・・と言うのは この心理につけ込んで投資家に不利な金融商品を買わせたりする場合もあるので、自らが納得しないものは買わない 自らが考える事が重要になります。

あと、元気に働き続けて収入を得るのも立派なキャッシュフローです。 現役時代に培った知識など活用するのも良いですね。

またある程度まとまった資金が有るのであれば米国の高配当ETF VYMなどはおすすめだと思います。

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