VPLはバンガード・FTSE・パシフィックETF、日本を含む太平洋地域の先進国に分散投資をするものです。 日本の比率が50%を超えます。
ベンチマークは「 FTSEアジアパシフィック先進国オールキャップ・インデックス」大型株、中型株、小型株のパフォーマンスを測定します。
FTSEアジアパシフィック先進国オールキャップ・インデックス
投資対象国として、日本、オーストラリア、韓国、香港、ニュージーランド、シ ンガポール。 中でも日本の比率が非常に大きく6割近くを占めるのが特徴、経費率は0.1%、配当利回りが2.7%となっています。
組込上位10銘柄
Samsung Electronics Co. Ltd. | 3.40% |
トヨタ自動車 | 2.3 |
AIA Group Ltd. | 1.4 |
Commonwealth Bank of Australia | 1.3 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ | 1.1 |
Westpac Banking Corp. | 1 |
BHP Billiton | 0.9 |
ソフトバンクグループ | 0.8 |
ソニー | 0.8 |
本田技研工業 | 0.8 |
純資産総額に占める上位10銘柄の割合 | 13.80% |
国別の資産構成
日本 | 59.10% |
オーストラリア | 15.5 |
韓国 | 12.9 |
香港 | 8.6 |
シンガポール | 3.2 |
ニュージーランド | 0.7 |
セクター別の構成比率
金融 | 23.70% |
消費財 | 21.1 |
資本財 | 18.9 |
消費者サービス | 10 |
素材 | 7.5 |
ヘルスケア | 6.5 |
テクノロジー | 5.1 |
通信サービス | 3.1 |
公益 | 2.3 |
石油・ガス | 1.8 |
(以上2018年3月31日現在)
日本向けETFのEWJを6割と日本を除く太平洋地域の先進国の株式で構成されたEPPを4割足したようなETF。 組込上位にSamsung、トヨタ、生命保険と金融のAIAと続き、全体としては金融、消費財の割合が大きいことがわかります。
VPLのパフォーマンス
VPLはアジア太平洋の先進国へ投資するETF、その他にも先進国といえば大雑把に米国とヨーロッパに別れます。
このため、パフォーマンスは 米国のVTI、ヨーロッパのVGK(バンガード・FTSE・ヨーロッパETF)そしてアジア太平洋のVPLで見てみます。
やはり米国の好調ぶりが際立ちます、ちょっと見にくいのでVPLとVGKだけで比べてみましょう。
チャートの形は非常に似てますね、リーマン・ショック時の落ち込みもVGKに比べてVPLのほうが小さいですし、パフォーマンスはアジア太平洋のVPLが高いと言う結果でした。
配当含めたトータルリターンです。
過去10年のトータルリターンはVPL 51.2% VGK 34.8%と明らかな差が出ています。
先進国ETFとして米国に次ぐパフォーマンスといえますが、日本株に約6割も投資しているのは微妙ですね、 日本株式なのに米国に税金を落とすわけですから。
VPLを選ぶのであれば、日本国内でETFを購入し、残りをEPP(日本を除くアジア太平洋地域の先進国)という方が理にかなっている気がします。
またTHEOの日本の組込比率はEWJ,VPLに含まれるものから計算すると11%を超えます。 もしかするとロボアドは日本はまだまだ有力と判断しているのかもしれませんね。
ロボアドTHEOのポートフォリオです。 WealthNaviとはかなり性格が異なっています。

ロボアドTHEOが組み込んだ台湾株式ETFです。

記事の中でも触れたEPP、日本を除くアジア太平洋地域の先進国ETFです。

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