投資を始めようとしている人にとって債券を組み入れるのかいいのか悩んでいる人いないでしょうか?やすきちは不要だと思っています。
投資のセオリーでは株式と債券を一定の割合で持つことが勧められているので、自分も投資初めたての頃は株式の他に債券を持っていました。
でも長期運用を前提にすると結局パフォーマンスがいいのは株式、暴落時など一部を切り取ると株式+債券のほうが成績がいい場合もありますが最終的には債券ETFは不要と判断し高配当株式ETFのVYMに乗り換えました。
今回は なぜ債券不要と思うのか、やすきち目線でまとめてみたいと思います。債券を組み入れるかどうか悩んでいる人にとって役に立つんじゃないかなとおもいます。
注:もちろん債券を組み入れることを否定する意図はなく、債券が有効なケースもありますよ
資産運用の前提
資産形成の大原則は幅広く分散し長期保有をすること、要するに人類の経済発展に賭ける投資方法なんですね。
グローバルで見れば今後も人口は増え続けますし、経済も発展していくでしょう。なので長期で見れば誰でも勝てる可能性の高い投資方法だといえるんじゃないかなと思っています。
そして増えた資産はどこかで使っていかなければなりません。イメージとしてはリタイアするまでは増やすことに重点を置き、その後は運用しながら取り崩していくイメージです。
なので貯金同様に資産運用も一生続いていくものなんです。
過去最大のリターンを叩き出したのは株式
では何に分散投資すべきなんでしょうか? 米国の調査では過去200年で最大のリターンを上げてきたアセットは株式です。
このチャートはシーゲル氏の書かれた「株式投資の未来」にある有名なチャート、200年前に1ドルを各アセットに投資していた場合、200年でいくらに成長したのかを表したものです。
縦軸が対数というのもポイント、株式はなんと約60万倍に成長している事がわかります。

まさに株式こそ資本主義の富の源泉、なので株式に投資すべきという事になりますね。
債券が不要と考える理由
この200年チャートでも分かる通り、債券不要と考える理由は圧倒的なリターンの差にあります。つまりリターンの優れている物があるのにわざわざリターンの低いものをポートフォリオに組み入れる必要はないということにつきます。
ただ前提となるのが、あくまでも長期運用であれば・・・圧倒的ということ。なので特に若い人が資産運用するならば株式100%(生活防衛費を確保した上で・・・)というのは合理性がありますね。
・運用期間がより長く取れる
・運用額が小さい
⇒含み損のダメージが小さい
また投資の前提条件として、投資は一生モノだと書きました。つまり人生100年時代ですから今すでに50歳でも60歳でも投資期間はかなり長く取れるわけです。
なので若い人だけでなく、ほとんどの人は長期運用が可能となりますよね。
債権が必要とされる理由
では一般的に債券が必要とされる理由を見てみましょう。
債券はリスクが小さい
暴落時に下支えしてくれる
着実な分配金が期待できる
債券はリスクが小さい
債券とは国や企業などが投資家から資金を借り入れるための証書なので安定性は抜群です。例えばAGGという米国債券ETFは米国政府系の高格付け債券ファンド、利回りは2%くらいですが圧倒的な安定感があります。
なので2%でいいから安定的にリターンをもらい続けたいというニーズにはAGGのような高格付けの債券ファンドはおすすめになります。
また債券ファンドと言っても金利の影響等で価格の変動はありますし、投資不適格債券ファンドなどは株式並みに値動きしますから何を求めて債券で運用するのかはよく考える必要があります。
暴落時に下支えしてくれる
株式は幅広く分散しているもの(全世界株や全米株式など)を選べば長期で右肩上がりで成長します。でも短期で見れば景気の影響などで大きく上げ下げします。
リーマン・ショック時には約半分、コロナショック時もだいたい30%くらい下がっていたのも記憶に新しいところです。
確かに債券を組み込むことでこの激しい値動きを抑えてくれるので精神的にはかなり楽になりますが、ただ激しい値動きに右往左往してしまうのは そもそもリスク許容度を超えた運用をしていたことが原因なんじゃないですかと思うんですがどうでしょうか。
着実な分配金が期待できる
株式の分配金は業績などによって変化し、減配や無配がありえます。しかし債券の場合はより安定的に分配金を受け取ることが可能です。
もちろん国の財政が悪化してデフォルトしてしまえば払われない可能性がありますが、そもそもそのような国の債券は買うべきではありません。
また社債であってもETFのように分散させているならば潰れて支払われない危険性も少ないと言えますね。
このような特徴から、すでに資産を積み上げた人が資産防衛のために債券を持つというような使い方は合理性がありそうですね。
リスクヘッジは現金で行うべき
債券を組み入れることで暴落時の大きな価格変動を抑える効果はあると思うのですが、やはりリスクヘッジは現金が基本、いくら債券のリスクが少ないと言っても現金のほうが更にディフェンシブなのは言うまでもありません。
なので長期運用で資産形成中であればリターンの優れた株式と現金でシンプルに運用すればいいし、あえてパフォーマンスに劣る債券はいらないだろうと思うのです。
よく「株式の割合=100ー自分の年齢、自分の年齢=債券の割合」と言われますが・・・
単純に、子供の教育費や生活防衛費など近い将来使う予定のお金と生活防衛費が準備できている、もしくは目処が立っているならば残りは当面使わないお金・・・
○:当面使わないお金 ⇒ 現金+株式
でいいですよね、だって株式のほうがリターンが高いんだし、究極のディフェンシブ資産である現金でリスクヘッジしているし。
△:当面使わないお金 ⇒ 現金+債券+株式
こうすると、長期で見ればリターンは下がる傾向、すでに現金でリスクヘッジしているので。リターンを下げてまでポートフォリを複雑にする必要もないと考えてしまいます。
ただ将来取り崩すときに株価が暴落しているとダメージが大きい可能性があります。これを心配するならばポートフォリオの現金を活用する方法を考えておきましょう。
例えば: この現金と株式の割合を一定に保つようなポートフォリオにしておけば、暴落時は現金の取り崩しの方が大きくなりますし、生活防衛費から取り崩すという手もあります。
以上を総合的に考えるとなぜ債券? どうせ長期運用するんだからリターンの優れた株式で運用すればいいんじゃないというわけです。
もちろん投資の方法は人それぞれ、こんな考え方を実践している人もいるということで参考になればと思います。
まとめ
個人的な意見として、債券は必要かと言われれば不要と答えると思います。つまり債券を組み合わせるよりも株式と現金だけでシンプルなポートフォリオを組むことをおすすめしたいんです。
前提は長期・分散投資、これは人類の経済発展に賭ける投資方法で時間さえかければ誰もが勝てる投資方法です。
そして投資期間も一生です。もちろん一生といっても運用しながら取り崩しつつ資産寿命を伸ばしていくという意味ですよ。
この前提に立てばリターンに劣る債券をもつ必要はありません。リスクヘッジも現金で行えばいいだけです。
問題はリスク許容度を無視してお金を入れてしまうこと、確かに債券はディフェンシブではありますが、ご自身のリスク許容度を超えている場合は気休めにしかならないでしょう。
とは言っても使い方によっては債券が有効な場合もあります。例えば安定的に2%程度の分配金を得たいのであれば高格付けの債券ETFなどが有力な候補になりえます。
まあ結論は人それぞれ、やすきちはこう考える・・・ということでした。
また言い忘れていましたが、やすきち 金利の高い今限定で現金を一時的にドル建てのMMFにしています。ベースは株式と現金、環境に合わせて一時的に債券も使う場合もあるということです。
以上、なにか役に立つことあったでしょうか?
それでは、また!!
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