【いつまで米国株続けるの?】全米・全世界株式のメリットとデメリットを解説

株式で勝手に増える

インデックス投資において全世界株式こそが最適解なのは言うまでもありません。でも事実上は米国が世界経済を牽引していることを考えれば米国株式に集中した方が効率がよいと考える人もいるでしょう。

だって成績の悪い国や地域の株式を含めないわけなので成績が良くなるのは当然、やす吉が米国株式を中心としているのはこのような理由からです。

でもインデックス投資で投資先を米国に絞るというのは米国一強がこれからもずっと続くことが前提になっていますから、もし米国一強が崩れれば大ダメージなのは想像に固くありません。

まあ自分はこの先10年、20年くらいならば米国一強はつづくと思っていますが、40〜50年後となると微妙、なので今は米国株式で高いパフォーマンスを狙いながら将来少しづつ全世界に乗り換えていくような運用イメージでいます。

ではどうなったら乗り換えを検討するのか?

今回は自分が思う全世界株式と全米株式のメリット・デメリットをまとめてみましたのでインデックス運用で何をどうするのがいいのか、ぜひ参考にしてみてください。

※:商品のイメージは米国株はVTIやS&P500、全世界株はVTです

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米国株式の強さ

今は米国株を中心として投資をしていますが、当然前提が変われば投資先の見直しはありえます。その前提とは米国経済が他国に比べて非常に強いことですね。

では米国株式が強い理由とは何なのでしょうか

先進国で唯一人口が増加
株主還元への意識が高い
新しいイノベーションが次々と生まれている

それにGAFAMなど世界中で活躍する大企業には米国企業が多いですし、新興国と違って法整備もしっかりしているので安心です。

でも特定の国に投資をしていることになりますから、長期で見た時にその国の経済が失速して他の国が成長するような状況になれば経済の成長を取りこぼすことになってしまいます。

なのでこれら前提がひっくり返ったときは米国一極集中といった状況を見直す必要が出てきます。つまりメンテナンスフリーというわけには行かないのが米国集中のデメリット、とは言っても米国一強が揺らぐような状況は今は想像できないな〜と思っています。

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全世界株式を選ぶという事

一方で全世界株式はその時々で一番強い国や地域の組み入れ比率が上がるように設計されているので調子の良い国や地域の成長を取りこぼすことはありません。

調子が悪くなれば悪い企業の組み入れ割合も減らされるのでメンテフリーで放置できるのがメリットです。

このため超長期で運用して40〜50年後に、もし米国一強が崩れる事があったとしても、その時々で最善のポートフォリオに自動調整されます。なので投資家の皆さんはどこに投資すべきか心配する必要はないんです。

ただ全世界ということは調子の悪い国や地域も含まれます。なので米国株式とのパフォーマンスの差は決して小さくはありません。

以下は過去5年の全世界株式と全米株式のチャートですが、これを見るとやはり米国株式圧勝が見て取れます。

紫 :VT(全世界株式)
水色:VTI(全米株式)

このように全世界株式は全米に対してパフォーマンス的には一歩劣っており、これが全世界株のデメリットかもしれません。

でも、いつでも全米が強いというわけではなく今後他国の経済成長が米国を上回ればチャートは逆転するかもしれません。

ノーベル経済学賞をとった現代ポートフォリオ理論によると最も効率が良いのは世界中の株式へ分散し時価総額加重平均で運用するのが最も効率が良いとなっています。

これを現実世界で実践しようとすると最も手軽なのがVTなど全世界株式へ分散投資するファンドというのもポイントです。なので超超長期で最もパフォーマンスが良いのが全世界株式といっても良いと思います。
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米国株式を選ぶということ

それでも米国株式を選ぶ人は米国一強が当面は揺るがないことを確信している人です。つまり全世界株を選ぶということはパフォーマンスの悪い国も組み入れることになるので、これを嫌う人ということになりますね。(自分もこっちのタイプです)

実際、米国株式が強く全世界株式の半分弱は米国株式というのも知っておいたほうが良いでしょう。

バンガードのHPからVTの米国組み込み割合を見てみるとこんな感じ、去年見たときは5割弱だと思ったんですけどコロナの影響か6割まで増えていますね。

バンガードHPより

現状は全世界株といってもメインは米国株式となっているというのは投資判断のポイントの一つですね。

投資の前提を考えよう

10〜20年後であれば米国一強は続いていると考える人は多いと思います。でもそれ以上となるとどうなっているかわかりません。そもそも一つの国が未来永劫反映し続けることはないからです。

投資対象は、それを選んだ理由や前提が崩れれば乗り換え検討が必要となるので、自分なりの米国の強みや米国株へ投資する理由を考えておくことが肝だと思うんです。

その商品を選んだ理由を明確にしておく

なので、この理由が明確になっていないならば全世界株式の方が良いかもしれません。

やす吉は米国が強い理由は「先進国で唯一人口が増加」、「株主還元への意識が高い」、「新しいイノベーションが次々と生まれている」ことが米国経済の強み、ここが崩れない限りは米国株中心で投資を継続します。

具体的には、定期的にこれらを確認していく事で検討するトリガーにしようと考えています。

VTとVTIのパフォーマンス差
VTに組み込まれている米国の割合

VTは全世界で購入できるほぼすべての株式を時価総額加重平均で組み入れているETF、VTIも購入できる全米株式ほぼすべてを時価総額加重平均で組み入れています。

VTとVTIのパフォーマンス差
現在は米国一強が続いているのでVTIの方がパフォーマンスが良くなります。でもあまり差がなくなれば相対的に米国が弱くなってきたことになるはずですよね。

VTに組み込まれている米国の割合
またVTは調子の悪い銘柄の組み込み割合が下がりますから米国の割合が下がれば米国が弱くなってきたと言えると思うのです。

ただこの現象が一時的な可能性もありますからこのような時に、改めて米国の強みを振り返ってみて全世界に乗り換えるかどうか考えれば良い・・・くらいに考えています。

まとめ

インデックス投資において絶対的な正解といえば全世界株式だと思います。まさに人類の経済成長に賭ける投資方法、超長期で見れば確実な投資対象です。

一方で人気の全米株式への投資は今後も米国の経済成長に賭ける投資、全世界に比べて調子の悪い国が組み込まれていないのでパフォーマンスは全米のほうが高いですね。

米国一強は今後も続くと思っているのですが、特定の国に偏った投資であることは意識しておく必要があります。

なので、なぜ米国に投資をするのかその前提を考えておかないと景気後退や暴落などの影響で大きなダメージを受けてしまうかもしれませんね。

自分の考える米国の優位性は以下3点

先進国で唯一人口が増加
株主還元への意識が高い
新しいイノベーションが次々と生まれている

なのでこれら前提が崩れれば投資対象を見直しすることになると思いますし、その心積もりを忘れないようにしておきたいと思っています。

以上、なにか役に立つことあったでしょうか?
それでは、また!!

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