【Fund of the Year 2020】審査結果の見方入門

先月「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」が発表されました。このイベントは証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というもの、今年は投資ブロガーさん185票の結果以下のようになっています。

1位(1) eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
2位(4) <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
3位(9) バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
4位(7) セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
5位(14) ひふみ投信
6位(5) eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
7位(3) eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
8位(13) eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
9位(2) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
10位(12) 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね
 ※:カッコ内は前回の順位

内容を見ると長期投資を考えれば納得の順位かなと、中でも「eMAXIS Slim」シリーズが強いですねランキング10位圏内に5つも入っています。まさにセオリー通り手数料は安いほうが良いということですね。

投資先について確認する

Fund of the Year 2020で選ばれた商品は一体どこに投資する商品なのでしょうか?

全世界株式
1位(1) eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
3位(9) バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)

インデックス投資では幅広く分散させることが基本、その意味で世界中の株式に分散投資をするファンドはいつでも人気ですね。世界中への分散ですから勝つ国を予想しないのが特徴、もし米国の経済が落ち込んで中国などの国が成長しても自動的に組み込み比率を調整してくれるます。

全世界株式(除く日本)
2位(4) <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
7位(3) eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
8位(13) eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

世界の主要な株式に投資をするファンドですが日本が除かれています。こんなファンドが3つも入っているわけですが、これは日本終わり・・・という訳ではありません。すでに日本株を持っている人のニーズが大きいということでしょう。

なのでこれから投資を始める人や日本株を持っていえない人はあえて選ぶ必要はありません。

米国株式
9位(2) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

大人気の米国株式、米国の経済は非常に強いとはいえ、今後も米国一強が続くわけではないと考える人は全世界株式に、これからも当面は米国株式が強いと考える人はS&P500が最適ということです。

バランス型
4位(7) セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
6位(5) eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

投資はいろいろな資産に分散させることが基本ですから株と債権に分散させるセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、株・債権だけでなく様々な資産に低コストで分散させるeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)が人気です。

様々な資産に分散しているので安定性はありますね、若いうち(資産形成期)といういよりは、老後資金など守りに入った人には非常に向いていると思います。

   グリーン   :eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
   ミントグリーン:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

アクティブファンド
5位(14) ひふみ投信
10位(12) 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね

アクティブファンドが2つも入っていますね、 アクティブファンドの場合はどうしてもファンドマネージャーの力量で成績が左右されるので人気の高いファンドマネージャー運用のファンドということです。

コストを意識した商品が選ばれている

長期運用では投資先はもちろん大切ですが、同じ投資先であればコストは安いものを選ぶのが鉄則、リターンは予測できなくてもかかるコストは予測できるからです。

その意味で業界最安にこだわる「eMAXIS Slim」シリーズに人気が集まるのは当然かも知れません。他社が手数料最安を更新しても「eMAXIS Slim」は追随してくれますからコストのことはとりあえず考えなくてよいというのがいいですね。

ただランキングに選ばれるようなインデックスファンドはすでに格安の手数料ですから「eMAXIS Slim」との差は微々たるもの、もし「eMAXIS Slim」以外で運用しているのであればあれば乗り換える必要はないでしょう。

乗り換え時、利益確定時点で税金が20%かかってしまいますからね。

アクティブファンドがランキング入り

ランキングを見ると殆どがインデックスファンド、長期運用でリターンを得ていくタイプが上位を占めています。

これに対して「ひふみ投信」「農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね

」がアクティブファンドとしてランキング入りしています。

市場のベンチマークに追随するのがインデックスファンド、これに対してアクティブファンドは市場平均以上の成績を目指すもの、一般的に長期で見ればアクティブファンドはインデックスファンドにかなわないというのが定説なのですが・・・

もちろん例外もあります。ただこの例外は将来になってからわかるのであって、今それを言い当てるのは無理ということです。なので投資ブロガーさんたちはインデックスファンドを勧めるケースが多いのですが・・・そんな中でアクティブファンドが上位に入るのは稀ですね。

これはやはりファンドマネージャーの今までの実績が物を言っているようです。

圏外だけど気になるレバレッジ型

10位圏外ではありますが、12位になんと「iFree レバレッジ NASDAQ100」が登場しています。 少しさかのぼって確認してみましたが、「Found of The Year」でレバレッジ型を見るのは初めてですね。

右肩上がりに成長しているNASDAQ100、これに連動する投資信託が「iFree NASDAQ100」更にブル2倍の投資信託が「iFree レバレッジ NASDAQ100」です。

確かにリーマンショック以降NASDAQ100は異的な成長を見せていましたし、それのブル2倍となれば、その成績は圧倒的です。

「iFree レバレッジ NASDAQ100」の設定日は2018年10月、設定から2年とちょっとの間に約2.7倍になっています。

購入時に2%(税別)の手数料、信託報酬0.9%(税別)とかなり高く、Fund of the Year に選ばれるイメージがなかったのですが、それ以上にリターンに期待されているということです。

投資のメインにはできませんが、トッピング的に持っておくと面白そうなファンドです。

確かに海外ETFのランキングを見るとレバレッジ型が最近目に付きます。世界中で中央銀行がお金を刷りまくって景気を支えていますから、今はレバレッジで短期で稼ごうと考える人が多くなっているということかもしれません。

まとめ

誰にでもおすすめできるインデックス投資の基本は「長期・分散・積立」そして低コストであること。その意味でFund of the Year 2020 で選ばれたファンドの殆どはこれに合致していると思っていたのですが、アクティブファンドやレバレッジ型といった ちょっと やんちゃ なファンドも選ばれるようになっているようです。

つまり、選ばれる商品が多様化してきたように思います。

伝統的なインデックス投資
全世界株式
・eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
・バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)

全世界株式(除く日本)
・<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
・eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

米国株式
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

リスクをおさえたバランス型
・セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
・eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

リスクをとったアクティブファンドやレバレッジ型
・ひふみ投信
・農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね
・iFree レバレッジ NASDAQ100

という具合にいろいろなニーズにあわせたファンドがランキング入りして来るようになりました。おすすめできるファンドもかなり多様化しています。それにしても少額だったらリスクをとってレバレッジ型など試してみても面白そうです。


これから投資を始める人にとって、どのようなことをすればいいのかまとめてみました。アクティブファンドやレバレッジ型は大きなリターンが狙えそうですがその分リスクも大きくなるので、まずは伝統的なインデックス投資からスタートしてみるのが良いと思います。

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