利上げで債券ETFが割安に/債券投資はありなのか!?

株式投資
スポンサーリンク

S&P500が低迷しています。米国のインフレ対策としてFRBは積極的に利上げを進めていますから今後も株価低迷は続くものと思いますし、もしかしたら今はまだ暴落の始まりなのかもしれません。

なので取れるリスクの範囲内で投資を続けることが大切になってくるんです。

また金利が上がっているので債券価格が下がってきています。特に債券ETFのAGGはリーマン・ショック時を除いて過去最大の安さ、こうなると債券ETFもポートフォリオに入れたくなってきます。

確かに株式と債券を比べると長期目線では株式のほうがリターンが大きくなるのですが、安定した分配金、暴落しても株式ほどは下がらない、金融政策の推移からなんとなく価格が上がるのか、下がるのかがわかる等々のメリットがあります。

一般的にはディフェンシブな債券、現金よりも利息がつく債券の方が良いという考え方もあるので、改めて債券ETFの特徴を整理して組み込むかどうかを考えてみたいと思います。

スポンサーリンク

代表的な債券ETF

米国の代表的な債券ETFといえばAGG、LQD、HYGの3つですね、それぞれ組み込まれている債券の格付けに大きな差があります。

特徴はこんな感じ
AGG 高格付け債券  利回り 3.31%
LQD 投資適格債券  利回り 4.56%
HYG 投資不適格債券 利回り 8.51%
(12ヶ月分配金利回り:楽天証券より)

金利が上がっているので債券価格が下がり、利回りがかなり高くなってきています。これだけ高くなるとポートフォリオの一部に債券ETFを組み込んでもいいかなと思っちゃいますよね。

それに今は価格が下がっているので将来元の価格に戻れば売却益も狙えます。どこまで下がるのかは金利の動向次第です。

スポンサーリンク

利回りが上がる理由

少し前までAGGの利回りは2%後半で推移していましたが、現在は3.31%と1割以上増えています。なぜ利回りが増えているのかを確認しておきます。

過度なインフレ抑制のため、FRBが強力に利上げを進めていますが、これにより債券価格が下がってきているのです。利回りは過去12ヶ月間に支払われた利息を現在の債券価格で割って求めるので、債券価格が下がれば価格の割には利息が多くなる、つまり利回りが上がるということですね。

政策金利上昇
⇒既存の債券が不人気に
⇒債券価格を下げないと売れない
⇒利回りの上昇

こんな感じ、なので政策金利の推移によってどのような値動きをするのかは非常にわかりやすいといえます。

あと忘れてならないのが金利上昇局面では価格が下がりますが、金利が落ち着くとどうなるかはわからないんです。

・いずれ債券ETFに組み込まれている債券が償還され、新発債との差がなくなっていく
・組み込まれている長期債は景気動向を受けて上げ下げする

スポンサーリンク

HYGは発行体の格付けを分散でカバー

債券ETFを買うならば価格が下がっている今がチャンスかもしれません。特にHYGの利回りなんか8.51%ですから気になりますよね。

そこで気になるのがどれが一番儲かるの!? AGGやLQDは高格付け債券や投資適格債券を組み込んでいるので比較的安心ですが、HYGは投資不適格債券の寄せ集め、いわゆるハイイールド債(ジャンク債)なんて呼ばれる債券たちです。

もちろん、単体のジャンク債はいくら利回りが高くてもおっかなくて買えません。でもHYGは約1200のジャンク債を組み込んでいるので数でリスク分散させています。

でも**ショックが起きれば一番影響を受けるのが格付けが低い企業たち、彼らが発行するジャンク債は大きく値を下げる可能性もありますね。

リーマンショック前後の債券ETF

リーマンショック時の各ETFの値動きを見てみると、AGGが一時的に10%程落ちましたが直ぐに回復、一方でHYGは半値近くまで落ちてその後もなかなか回復していません。

「債券=値動きがマイルド」ではないんですね。

やっぱりVYMが好き

いま債券価格が割安になってきたので利回りも上がり検討の余地があるのか考えてきました。

結論としては今は購入しない

購入するとすればやはり高格付けのAGGですね、LQDでもいいのですが安定性を考えてAGGだと思います。HYGの利回りには惹かれますが、値動きが激しすぎてチョット不安。

そもそも投資で資産が小さいうちは「株式と現金」でポートフォリオを作るのが一番だと思っています。これはわかりやすくて簡単だから、資産が小さければ現金の額も大きくないので機会損失も大きくありません。

債券が必要になるのは資産が大きくなってきてからです。現金を持つことの機会損失・インフレヘッジがその目的になるからです。なので組み込むとすれば多少利回りは低いものの高格付けのAGGが適切ということです。

今、自分は債券ETFをポートフォリオに入れる程の資産は持っていないので、VYMと現金が運用の中心です。もし7年後(資産取り崩し開始時点)に評価額がバグって2倍にも3倍にもなっていれば、その時に改めてAGGを買おうかなと思いました。

逆に言えば多くの資産を持っている人は債券ETFは買いのチャンスなのかもしれません。ただ為替にはご注意ください!!

もっともその時になって債券がこれほど安く買えるとは思えませんが、その分VTIとVYMを淡々と買い進めていきます。

以上、なにか役に立つことあったでしょうか?
それでは、また!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました